杉花粉かよぉー!怖過ぎる~。

サリンはイソプロピリメタルフルオロホスホネートっていうのが正式名なんだね。

しかも比較的単純な構造物で人間の神経細胞にしか悪さをしない

などという今更ながらの知識も得られる。アーバスキュラー菌根菌なんてのも登場。

それはそれとして146ページから149ページの人名に誤りがあってビックリした。何度か「歩美」と出てくるが今一緒に行動している女性は「千恵」ですから!

読んでて一瞬???だった。

そんなわけで着想は新鮮で面白かったが妻の「歩美」がこの物語に必要だったかどうかは疑問。

★★★★☆

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高知県のとある集落で、住民全員が集団死する事件が発生。調査が開始されるが、同様の事件が付近の集落で続発、徐々にその範囲を拡大していた。厚生労働省キャリアの斯波は、政府内の対策本部で事件の原因をウイルス感染と主張するが、テロリズムだと主張する反対勢力に押し切られてしまう。本部の迷走に危機感を覚えた斯波は、原因究明のため自ら四国へと乗り込む。一方、斯波の同期で、かつて斯波に陥れられて広島の検疫事務所に左遷された宮野は、事件解決への道筋を描けないまま、被災者の救護に奔走していた。災厄に立ち向かうため因縁のふたりが再び手を取り合ったとき、浮かび上がる驚愕の真実とは―!?

災厄


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