年末から何冊か読んだが、書評にするにはちょっと無理かもというのが4冊。

さてと2016年初掲載はコレでした。

1,000ccの大型バイクを操り、犯人に迫っていく女刑事イルマ。

バイク好きにはたまらないだろうなあ。

事件は、いろんな組織が関わって殺人が起こるし中国系黒社会を結構深めに描いているので漢字の組織の仕組みや名前がちょっと読めなくて少し分かりづらい所もあったけど、『蜘蛛』や『低温』などの殺し屋たちの殺し屋側のキャラクターが深く描かれているので興味深く読んだ。

また、警察側にも個性的な人物が多くて面白かった。

最後に妹が兄の下から独り立ちするというのがイマイチ無理がある気がしたが、蜘蛛も生きているし、イルマと宇野の今後も気になるので、続編を期待したい。

★★★★☆

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都内某所で、IT企業経営者の毒殺死体が相次いで発見される。

警視庁捜査一課殺人犯捜査第二係所属の入間(イルマ)祐希は、関係者の証言からIT企業「シェヴロン・グループ」代表取締役・佐伯亨に目をつける。

だが、尾行中に何者かが佐伯を襲撃、猛追するイルマと激しいカーチェイスに。襲撃犯は中国黒社会の刺客、「低温」だった。

命拾いした佐伯は、「蜘蛛」に接触し…。肥大化する暴君・佐伯、殺人機械・低温、正体不明の生ける屍・蜘蛛。

己の鋭い嗅覚がイルマを導いた先は、都会の戦場だった―。型破りな女刑事が牙を剥くアクション警察小説、誕生。

イルマ