これも1週間もの。重松君を連想しながら読了。
ストーリーは日本画の最後の巨匠の作品がクリスティーズで安くオークションにかけられるところから始まり 画商と絵画投資ファンドの駆け引きがメイン。
そこここに近代までの著名な画家が出てくるので、絵に興味があれば一層楽しめると思う。絵のことなんかカラキシ知らない僕でも、一応村上隆は知ってるしね。
芸術の市場性というか、どうやってえの価値・値段が決まるのか、世界の大金持ちはどんな心持で絵画を求めるのか、日本の閉鎖性とか、もろもろの芸術の世界が垣間見られて面白かった。
ただ主人公の真治がラストにこうなっちゃうのかとちょっと後味が悪かった。
芸術とカネのかかわり、どっちにもかかわらない僕にも興味深かった。
★★★★☆
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日本画最後の巨匠・門馬岳雲の作品が、クリスティーズのオークションで売り飛ばされた。それも、日本では考えられない安値で。これを契機として暴落する日本の美術市場。仕掛け人は、天才ファンドマネージャー・江波志帆。彼女の狙いはいったい…。グローバル化の波が押し寄せる美術市場で、画商たちの戦いが始まる!
ギャラリスト