今週はコレ。期待しなかったけどスゴく面白くてスイスイ読めた。バイオレンス系で最初はムムッやりすぎかな?と思ったが、どんどん引き込まれていった。

伏線の張り方が巧みで、無駄な会話などなし。人生を病で終わろうとする主人公の会話は意外に深くて会話の伏線や登場人物の存在意義がよく出来ているし登場人物の描き方がみんな魅力的。、ラストの対決シーンはゾクゾクした。

映画になりそうな筋だが、果たして映画化は?

★★★★☆!

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大学に入学してすぐに知り合った南部と門脇は、互いの一風変わった正義感に意気投合した。だが、行きつけの居酒屋で巻き込まれたトラブルが原因で、南部の彼女がいたぶられ死ぬ。しかも二人に突きつけられたのは、その様子を収めた映像をばらまくという脅しだった。一度は屈服せざるを得なかった彼らは、いつか復讐をと願いながら、悪事に手を染めていく。だが、門脇には不治の病による死期が迫っていた…。横溝賞作家、渾身の社会派エンタメ!!