今年の最後はコレ。誘拐犯はいったい誰なのかが最後にほうでわかるまで、スリリングな展開が続く。大物政治家が黒幕という話はよくよくある話でそこに新鮮味は無いが、誘拐犯の目的は金ではなく、自分が警察を辞める原因となったであろう、とある情報で、その情報を手に入れるために警察を信用できない朝倉は悪党の岸谷と手を組み、若い職場に知り合い戸田を巻き込みながら満身創痍になりながらも駆けずり回る。GPSとタブレットを駆使して都内をおっかけっこ。犯人・神奈川県警・妻の奈緒美の動きと2重構造に、娘を救うために奔走する。スピード感、緊迫感があり、あっという間に読めた。真犯人は・・・。かも知れないという思いもあったが・・・。

★★★★☆

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3年前に警察を辞め、家族も離れて暮らす真志に、娘を誘拐したと匿名電話がある。自力で誘拐犯を捕まえるため動き出すが、誘拐事件はやがて真志がすべてを失った原因となる過去の事件へとつながり!?