ALS患者の尊厳死についてが大きなテーマで、終始暗いが一気読みした。
内容は医師が殺害され、婚約者が第一発見者となり。。。警察の捜査が始まり、他方、厚労省の調査も着手され。。。捜査と調査の競争のようでもあったが、調査担当者の変わり者が活躍する。
犯人は誰?が結構最後のほうまでわからないが、トリックは案外普通で、それより人間関係が複雑で、愛する人のために殺人を犯す、尊厳死のための自殺ほう助など、ムムム僕には絶対無理!という内容だが、モノガタリとして面白かった。
病気が深く関わっていて、なりたくて病気になったわけではないのに、辛いことが待ちかねている。さらに、死をどう迎えるか、まで言及され、なかなか辛い。
★★★☆☆
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マンションの一室で男は血塗れで死んでいた。
死亡推定時刻に現場を訪れていたのはいずれも同じ病院の医師たち。
一方、厚労省の医療事故調査チームも手術ミスの報告を受けてその病院を調べていた――。
医療サスペンス+本格ミステリーが鮮やかに融合する。