ちょっと笑えて、でも物悲しい短編集。どこから読んでもOK!どれも面白かったが痛いモノガタリばかりでもある以下の7編。

①元相撲取りの探偵「探偵には向かない職業」。

②元バンドのボーカルの演歌歌手「冬燕ひとり旅」。

③漫画のアシスタント「夜明けはスクリーントーンの彼方」。

④元キャビンアテンダントの車内販売員「アテンションプリーズ・ミー」。

⑤ゆるキャラの中身になった市役所職員「タケぴよインサイドストーリー」。

⑥売れないモデル「押入れの国の王女様」。

⑦小説を書き始めた専業主婦「リリーベル殺人事件」。

⑧お笑い芸人を目指すコンビニ店員「ギブ・ミー・ア・チャンス」。

ガンバリが空回りする様がこれだけ並ぶと、なんだか身につまされて最後は笑えなくなっていた。

僕的には①、②、④、⑤、⑦が良かったかな。

★★★★☆

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「人生やり直したい!」と思ったこと、ありませんか?でも、夢を追うのも楽じゃない。それでも、挑み続ける人々の姿を描いた少しだけ心が強くなる短編集。