明治安田生命のカレンダーが今年はフェルメールなんです。

ちなみに3月・4月がガードナー美術館から盗まれた「合奏」

部屋にあるのでシゲシゲ眺めてみた。といった因縁もありつつ、これは凄く中身が濃くて、久々に「読書」した感満載。

学生運動・絵画贋作問題・バブル時代の日本・中堅商社の内実などなどどれをとってもリアルな書きぶりで引き込まれた。

主人公の生きた時代と思い出を辿りつつ、清張とフェルメールを重ねて描き 作中に清張が扱われる事もあるが、清張については批判的に描かれている。

派手に盛り上げるのではなく、静かに丹念に事件を描き出し、淡々としてはいるが、絵画への興味も引き出してくれた作品。今年に入って初の5つ星!

★★★★★ 

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昭和四十年のアムステルダム運河バラバラ殺人事件から二十年以上経過して、私はアムステルダムへ駐在することとなった。そこで知る松本清張氏が記した『アムステルダム運河殺人事件』の謎、先輩の「死」の真相とフェルメールの贋作、そしてM子。歳月を経てすべてが繋がった。それはまさに「詭計」と呼ぶべきものだった―。島田荘司選・第8回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作。