これは肩が凝らずに読めて読後感が爽やか!仕事の疲れも吹っ飛ぶ。

内容はドーピングの疑いをかけられ、プロ野球選手をクビになった男(しかも妻と離婚してさみしい独り暮らし)が、暴力事件を起こして活動停止になった相撲部員たちを率いて野球に挑戦することになり、甲子園まで行っちゃうという、とんでもない内容。だからこそなのか、滅茶苦茶面白くて一気読み。9人の部員と女子マネ(実の娘)、このやり取りと大食漢の彼らの食事シーンだけでも面白く、ドーピングの謎ときもいったい誰が?。校長先生か?えっそうきたか!という展開も楽しめた。野球に詳しくなくても(日本人男子にそんな人はいないと思うけど)楽しく読めると思うし、エピローグがまた良かった。

★★★★★

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プロ野球選手だった小尾は、身に覚えのないドーピング疑惑で球界を追われる。それから3年が経ち、家族とも別れ私立高校の臨時体育教員として働く小尾は、校長から突然の呼び出しを受け、野球部の監督就任を要請される。だがその野球部は、不祥事を起こして無期限の活動停止になった相撲部の部員を転籍させて創られたものだった…。挫折からの再起を図る中年男が、並外れた体重と食欲を持つが、野球は素人のぽっちゃり男子たちと甲子園を目指す!