COMA-CHIヒストリーvol.7「全て自分の責任で、魂の声に従う」 | COMA-CHIオフィシャルブログ「CHILLIN' DAYZ」by Ameba

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現在HPにて開設されている、 

http://queens-room.com/10th/

ヒストリーインタビューのブログ掲載、
第7話です。
 
↓↓↓↓

5. 全て自分の責任で、魂の声に従う

フラストレーションが原動力になる

メジャーは数字主義で、それが嫌で自分の魂に従ってやっていきたいと思って辞めたのが2011年の2月。そして3月に震災があって。原発の話も出てきて、「一体何がほんとの豊かさなんだろう」っていうのを表現したいなって思ったときに絵本のストーリーが浮かんで、「太陽を呼ぶ少年」をリリースした。政治ってなるといろんな難しいことがあるのはわかるけど、アーティストとして何かを表現することに対しては、お金より人間の魂とか愛をベースに生きていこうよってすごい強く思ってて、それを形にしたんだよね。あと、絵本をつけることでどこかで子どもたちに届けたいっていうのもあった。 

メジャーで感じた「好きなように動きたいのに動けないなー」っていうフラストレーションを原動力に、それからもどんどんリリースできたんだよね。「MADE IN SUMMER」と「GOLDEN SOURCE」と立て続けに出した。PVも自分で編集したりすることもあって。作ってみたいっていう好奇心がすごくイメージになって、やりたいようにやってたね。「MADE IN SUMMER」は沖縄にインスパイアされた部分がたくさんあるEP。沖縄って昭和の日本みたいのが残ってる場所だよね。琉球王国の歴史ももちろんあるけど、シンプルライフみたいな価値観に心をつかまれたところはすごくある。オープンマインドで人の暖かさでつながっていく喜びみたいなをより教えてくれた場所。1人でふらっと行って、旅の仲間ができて、「1曲やってよ」って言われることが多かったから、そこから弾き語りをやりたい熱も湧いた。それは震災後に福島で避難所に行った時もそうだったんだけど。“グッドバイブスとはなんぞや”っていうことを考えさせられて、私の音楽を通してその場の空気がひとつになっていくような曲を作っていきたいとも思うようになった。それが「getting hot」とか、その後の楽曲に反映されてるね。 

「Golden Source」は生バンド主体でアルバムを残したくて作った1枚。この頃から生バンドに傾倒しだして、オケでライブするほうが不自然になっちゃった。今は全然そんなことないんだけど、みんなで音を鳴らしてる気持ちよさとハッピー感が圧倒的になって。COMA-CHIバンドのメンバーでもあるROOTSOULから始まっていろいろ紹介してくれて、韻シストにも参加してもらって。彼らは自分とスタンスが最大公約数的にハモれて大好きな仲間! 

今までは私のことを聞いてくれっていう歌だったからトラックだけでも表現できればなんでもよかったけど、この時期から誰かとつながって音を出すことが心地いいっていう風に変わってた。私という人間が変わっちゃったんだね。

やりたいようにやれることで充実感が増していく

でも自由にはリスクはつきもので、自分でレーベルを回すために全てをやってみると結局経済も大事だってことに気づくんですよ(笑)。事務手続きとか諸々含め。メジャーでは宣伝担当の人がやってくれてたことも全部自分でやるわけだし。でもそれもすっごい良い経験だし、この道を選んで良かった。一時期は自分がやりたいことをやっててもみんなに伝わらなすぎて、もどかしく感じることもあったけど、会社の犬になって言われるがままの曲作るより全然良い。ただ生産的に音楽をつくるのって私は続けられないな。実際に1人になってみてそういうことに気づけたから、今もしまたメジャーにいったとしたらもっと別のやり方ができるかもしれないけどね。 

今はバンドサウンドにこだわりすぎず心地いいものをやりたい。トラックだけのライブも復活させていいのかなとも思うし。バンドを経由した何かおもしろい編成は付け加えたいけどね。