ひとり言・・・


俺の家は坂の上にある大木に住んでる。

見晴らしがとっても良い! 

ここだと熊たちの状態がよく見えるから、

何か起きた時でも見つけやすい。

この森の熊達は陽気な連中ばかりだぁ 

歌や踊りが好きだし、ケンカをしてても

すぐ笑い合える! そんな奴らだが最近、

本気で笑ってない・・・

ここ数年森の減少が起きてるため、

他の熊達との連絡もままならない

大きかった森も異常気象や温暖化、

木々の無駄な伐採などで森が林になり、

さらには枯れ果てた木々に変貌していく・・・

本当の便利って・・・苦労しない事なのか?

苦労も無い便利さの裏に自分達を支えてくれてる

水や空気や森林を忘れてないか? 

俺達クマ族だけじゃない、

人間だって自然の力に頼ってるんだ! 

なぁ・・・ なんで気付かないんだ


デカイ建物、建てる事がそんなに偉いのか? 

そんなに凄いのか?

そりゃぁ・・・ 人間の英知と努力の結晶だというのは

解らなくも無い・・・  でけどな、

過去の偉人達はこんな事の為に技術を残し、

伝えたかったと思うのか? 

奇麗事を言うつもりはない・・・ ただ・・・ 誰かに

届いて欲しいだけ・・・