劇団でも、ユニットでもありません | 同行二人

同行二人

カフェde二人芝居。

(この記事は高木充子のブログ に掲載されている同タイトルの記事と同じ内容です。)


「同行二人」を上演するにあたり、わたしたちは、劇団もユニットもつくらないことにしました。
わたしたちというのは、岡田くんと、長尾さんと、高木です。

この企画がいつから始まったかというと、
最初はしばらくわたしの脳内だけではありますが、3年ほどさかのぼります。

そもそも、岡田くんと長尾さんの二人芝居を、という構想は、
2009年頃からわたしの頭の中にありました。
この二人の組み合わせは、きっと面白いと思ったのです。

それからいろんなプロットを書いては消し、また書き、検討しているうちに、
2010年春頃、この「同行二人」の原案が突然出てきました。

それからしばらくとびますが、
2012年春頃、おおまかなストーリーが決まり、初稿を書きました。
この時点で、わたしの状態として、
「ソフト(作品)はあるが、ハード(公演母体)がない」という状態になったわけです。

それからしばらく悩んでいました。
作品はとりあえずめどがたったのだから、
自分の主宰として、場というか、体制をつくってから、二人を迎えるべきなのではないか、とか。
それじゃあいつまでたっても整わないかも、とか。

2012年初夏頃、思いきって正直に、岡田くんと長尾さんに相談しました。
「ソフトはありますが、ハードがないのです。一から一緒にやりませんか?」と。
それで「そんなん嫌です」とか、「もっとしっかりして下さい」とか言われたら、またその時考えようと。
しかしそこで、「やりましょう」と力強く答えて下さったお二人に、本当に感謝です。

それでわたしたちは、劇団でもなく、ユニットでもなく、
あえて言うなら「同行二人を上演する会」ってことになりますが、
それも長いし、名前とかもういいや、ということになりました。

なので、「同行二人」の上演にあたり、
「劇団つくったの?」とか、「(長尾さん主宰の)アタシト、でやるの?」とか、よくきかれますが、
そうではないんです。なんでもないんです。
そしてその後さらに、心強い二人の協力者がみつかりました。

こんな機会は、ありそうでなかなかないです。
ありがたいきもちと一緒に、日々稽古してゆきます。