「ぐんぐん伸びる子にしたい!」をお手伝いする“子育て・教育アドバイザー”石田勝紀です
お陰様で、東洋経済オンラインで連載中の記事「ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?」が1年間で1000万アクセスを突破しました!
昨今、教育問題に関しての話題の一つに「いじめ」問題があります。以前、大津市のいじめ問題がクローズアップされることによって世論を動かし、学校内におけるいじめの実態調査があらゆる学校現場で実施されたことがあります。大津市の問題は内容的に許せるものではなく、子供の悪ふざけという次元の問題ではなく、犯罪レベルでの問題です。そして学校の体質、行政(教育委員会)の体質が明らかになるにしたがって、学校に対するイメージは悪化し、子供たちからは冷ややかな目で見られる先生(大人)という状況です。
文部科学省の調査によれば「いじめの発生学校数の推移」で昭和60年における小中高校の合計で年間21,899件だったものが、平成17年には7,340件となっています。昭和60年と平成17年では児童、生徒の全体数が大幅に減少しており2/3程度になっていることを考えるとその発生件数も2/3になると単純に考えても、いじめの減少率が非常に高いものがあります。しかし、このデータはそのまま読むことは危険です。いじめ問題が昭和60年から陰湿化したといわれているため、表面化しないものが次々と増えていった可能性もあるのです。また、ハインリッヒの法則といって、別名ヒヤリハットの原則といわれているものがあります。これは1件の重大な事故には29件の軽微な事故があり、その背後には300の異常な状態があるとする法則です。これを適用すると、一つの重大ないじめ事件の周囲には29件の軽微ないじめ事件があり、その背後には300件の異常な状態があるということになります。ですから実際に統計に表れない数字が数多く潜んでいることは事実でしょう。
文部科学省は児童・生徒の問題に関する調査で用いるいじめの定義を「子どもが一定の人間関係のある者から、心理的・物理的攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」で、「いじめか否かの判断は、いじめられた子どもの立場に立って行うよう徹底させる」としています。重要なことは被害を受けるものがどのように感じたのかということです。いじめる側が、そのつもりはなかったと言っても、それは通用しません。ですから私はいじめ問題については次のような判断を持っています。
●いじめは肉体的苦痛、精神的に苦痛の双方がある。特に精神的苦痛は、目に見えることがなく、さらに長期間に渡って「その人間」を破壊的状況に陥れる。
●学校内では許されがちな、いじめ行為は一本外へ出ればそれは犯罪であることを強く認識すべきである。
●弱者を軽微なことであっても攻撃することは卑怯者がやることである。これは社会全体で防御し、いじめる側(加害者)に対しては厳しく教育をする必要がある。
私が主宰する緑進学院では「緑進5つの約束事」があり、教室内にも掲示し指導しています。このうち、「人の嫌がることはしない。(自分がされて嫌なことを人にしない)」ということは緑進5つの約束事の「思いやりと優しさを持つ」にあり、また「人の嫌がることを言わない。(自分が言われて嫌な感じを受けることは言わない)」は緑進5つの約束事の「マイナス発言をしない」に書いてあります。このようにシンプルな表現で日常から気を付けて習慣化しておけば、間違った人間になる可能性は減少するでしょう。これらは日常の心掛けであり、学校内外に限らず、いつでもどこでも、これからも弱者を守るべき立場の人間としての生き方の根本であると考えいます。
***お知らせ***
<講演会のお知らせ>
4月30日(土)14:00~16:00 @東京都港区元麻布2-14-28 ウィローブルックインターナショナルで、講演会を行います。
テーマ:「やるべきことをやる子」になる生活習慣と思考習慣 講師:石田勝紀
詳しくはこちらへ
<Mama Cafeのお知らせ>
全国でたくさんのMama Cafe やっています!皆さんのママ会に石田勝紀が直接お伺いします。「ぐんぐん伸びる子にするお話」など子育て相談、教育相談をしませんか?3人~で実施できます。詳しくはこちらへお問合せください。参加費:2000円(コーヒー代込)/1人
5月24日(火)10:00~11:30で、東京都杉区高円寺駅から徒歩5分の「レクトサンドカフェ」で、ママカフェやります。こちらは一般参加募集です。人数限定(あと3名)ですので、ご参加の場合はお早めにお申し込みください。
申し込みは、こちらまで
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