先日、山を歩いていて、ふと気づいたことがあります。
自然の中には、不自然なものが一つもないということ。
木は曲がるままに曲がり、枝は折れたまま、花は咲くようにただ咲いている。
誰もそれを正そうとはせず、すべてが、ただ「在る」だけ。
そこには、不自然さも、無理もありませんでした。
わたしたちは自然の在るがままの姿を前にすると、なぜかホッとします。
それはきっと、誰もが無理に正される必要なんて全くないことを、私たちは深いところで知っているから。
生きることは、押し返すことでも、止めることでもなく、
ただ波のように、内へと縮み、外へと広がる流れに身を任せること。
それが、私たち本来のリズムです。
山で出会った木々も動物たちも、
激しく自己主張するわけでもなく、何かになろうとするわけでもない。
雨に打たれ、風にしなり、時には枝を失いながらも、
ただ静かに、命のリズムに身を委ね、そこに在り続けています。
私たちもまた、そんなふうに自分という生命の流れに
そっと寄り添いながら、生きていていいのだと思いました。
けれど社会の中では、「こうあるべき」という期待や、知らず知らずの緊張に、
私たちは自分を押し込めてしまいがちです。
本当は疲れているのに、無理に元気にふるまおうとしてしまうこともあります。
そんなときこそ、自然と同じように、正そうとせず、コントロールしようとせず、
今ここにある身体の感覚に、そっと寄り添ってみる。
それが「ただ、在る」こと。
この繰り返しが、少しずつ、自分自身とのつながりを取り戻す道になるのだと思います。
ヨガやTRE®を使って、生命が持つ本来の「広がり」の流れを、身体の奥深くから取り戻していく。
そんなプロセスを通して、私たちはまた、「ただ在る」自分へと帰っていくのだと感じました。
自然の中に感じた安心感を、自分の中に、そして日常にも感じられるように、
静かに、しなやかに、生きていきたいですね
──強いストレスやトラウマによって、身体の自然なリズム(パルセーション)が止まってしまうことがあります。
TRE®(トラウマ解放エクササイズ)は、そんな縮こまってしまった生命のリズムを、
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