ピアノ始めてまず、ハマったモーツァルト。そして今また、再会してみると、懐かしさでいっぱいになる。その人の心が自然と出てくる作品とはそういうものだ。
とりわけピアノソナタにはよく表れてると思う。晩年のハ短調ソナタ、第一楽章しかやってなかったけど、2楽章、3楽章を譜読みしてみるとそれがハ短調と一括りにならないことを確認した。導入部としての第一楽章は衝撃的だが、そのほかの楽章は捨てがたい魅力に溢れている。それは一言でいうのなら優しさ。美しさもひとしおである。慈しみながら弾きたい。愛しみながらも弾きたい。