歴史上、初めての猛暑の夏フィンランド | すまいのレシピ【すまレピ】 フィンランド便り

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湿気の無い、涼しい夏で知られていたフィンランドにも温暖化現象が現れました。

今年のフィンランドの夏は、歴史上初めての30度が継続する日々が訪れ、世界中を驚かせた世界気候変動の現実化は実証されました。

猛暑の経験がないフィンランド人は、夏バテするのではなく、体中から湧き出てくるエネルギーを感じ、活動的になるのです。猛暑になれていない人達は、暑さに耐えられず文句を流していますが、実は内心、嬉しくてたまらない人が多くいるのです。そんな楽しい初めても猛暑が続く夏でした。今は涼しい秋晴れで、快晴の天気が続いています。

 

30度の暑さは、到来しても1日か2日で継続した事は一度もありませんでした。

ですので冷房機器を設置する習慣はありません。ホテルでもクーラーは設置しておらずで、今年初めて暑さにクレームを付ける客で殺到しました。

 

こんな事てありえるの?歴史上初めての猛暑を記録しました。家にクーラーを設置する必要性の無い涼しさに慣れきっていたフィンランドに、変化が起こりました。30度の暑さが繰り返す経験の無いフィンランド人は、夜になっても温度が下がらない暑さで、寝る事ができない問題が生じてしまいました。

そこで、あるヘルシンキの地域の住民は、いつも涼しいスーパーマーケットへ、とんでもない事を問い合わせました。クーラーの涼しさが効いている食品売り場の床を借りて夜を過ごすこと。30度気候が、いかにも自然災害であり、避難所を求めるかの様にスーパーマーケットは、許可をだしました。100人の住民を受け入れ、夜食、朝食のサービス付の楽しい夜を過ごした事は、一生の思い出になる事でしょう。

 

スーパーの食品売り場のフロアーに、子供連れで布団を引いています。これは、災害避難ではなく、ただ30度の夏の猛暑への対応を知らないフィンランド人と、スーパーマーケットの間の楽しいコミュニケーションが生まれた出来事でした。

どの様に世界天候が変わっていくのか、または、元の状況に戻るのか心配する所でありますが、フィンランド人にとって、この気候変動は、うれしい限りである事は間違いありません。

 

雨の降らない晴天続きにも拘わらず、森は緑一杯の風景です。

芝生は、枯れている所が目立ちました。他は、農業生産にどれほどの被害をもたらせたかです。今年秋のベリーやキノコ狩りは、あまり期待できそうもありません。喜ぶ人がいれば、悲しむ人が生じる社会の矛盾はどこでも同じですね。