「日本経済思想史 江戸から昭和」より
・1623~1697.「農業全書」。
・筑前黒田家に仕えた後、農業。
・貝原益軒(本草学者、儒学者、1630~1714)に師事。
・「農術」で「効」を実現しなければならない。効とは、秋のなりわいの不足の解消。
・恒の産が、恒の心を生み出す。
・人の尊貴性は、人間が天の心を受け継ぐ存在だからである、と考えた。天の心とは、万物を慈しみ育てる人間の本性。
・すなわち、人心=天心、とした。士農工商に差別はない。
・これが顕在化するには、農業が作り出す養と、後天的な教が必要。
・農業とは、
①百姓は人間としての生得的特性において等質であること
②生存に不可欠の財貨を供給するもの
③人間や社会の道徳性の顕現を保証するもの
というものだとした。