389「プロミスト・ランド」→シェールガス採掘権 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

エネルギー会社の男女二人の社員が田舎町へやって来た

目的は、この土地に眠る天然ガスの採掘権を買うことでした。

~契約を結ぶことで、貴方は大金持ちになれる~というわけ

です。

ところが、体育館でのこの住民説明会の席上、高校教師から

採掘後の環境を問題視する指摘があって、住民たちの間にも

採掘に対する疑問が広がります。

そこへ、環境保護団体の活動家を名乗る一人の男が

やってきて、独自の行動を取り始め・・・

という具合に、お話は展開していくのですが、そもそも

その「シェールガス/英語:shale gas」とは、何のことだ?

~頁岩(シェール)層から採取される天然ガス(天然気)~

と説明され、アメリカでは1990年代からすでに

「新しい天然ガス資源」として注目・重要視されていたそうです。

しかも、北米においては、

~2020年までに、天然ガス生産量のおよそ半分は

 シェールガスになる~ 

研究者の中にはこう予想する向きもあるとのことです。

しかしながら、地質年代自体が新しい日本列島においては、

シェールガスの商業化が困難とされているようです。

この日本の事実を、エネルギー確保の面から悲しむべきか、

はたまた逆に、環境保護の面から喜ぶべきことなのか、

本作は、そのあたりの判断材料・・・とまではいかないものの

ヒントのひとつになるのかもしれません。

 

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「プロミスト・ランド」  2012年 監督:ガス・ヴァン・サント 
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フランシス・マクドーマンド/マット・デイモン

 

出演は、住民との採掘権交渉に臨むエネルギー会社の

男女二人の社員に、マット・デイモン/フランシス・マクドーマンド/

 

マクドーマンドは、

1990年「ファーゴ」(監督:ジョエル・コーエン)

でAW主演女優賞を獲得し、本年またまた、

2017年「スリー・ビルボード」(監督:マーティン・マクドナー)

で二度目の栄誉に輝いたことは記憶に新しいところです。

この他にも、

環境保護団体の活動家を名乗る男に、ジョン・クラシンスキー/

やたらとインテリな地元の老高校教師に、ハル・ホルブルック/

など。

 

ちなみに、本作の脚本は、

住民との交渉に当たる社員を演じたマット・ディモンと

環境活動家を演じたジョン・クラシンスキーの二人が担当した

そうです。

 

監督のガス・ヴァン・サントと主演のマット・デイモンは

1997年「グッド・ウィルハンティング/旅立ち」でも、

組んでいましたっけ。

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。
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