418「エミリー・ローズ」→悪魔祓い裁判 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

問題になった少女の名はエミリーローズといい、それが本作の

タイトルになっています。

実際にあったお話に基づいて映画化されたとされていますが、

どこが実話で、どこが演出・創作なのかは判然としません。

ともかく、不可解な現象に見舞われたり、頻繁に幻聴や幻覚を

起こすようになった少女エミリー・ローズは、医学的な治療を

行なってもなお治る兆しを見せないため、遂には自分に悪魔が

憑りついていることを確信します。

そうこうするうちに事態はさらに悪化し、遂には発狂・・・

最後の手段として、神父による「エクソシズム(悪魔祓い)」を

敢行しました。

しかし、その「悪魔祓い」も芳しい効果を得られず、遂に少女は

死に至ります。

さてここからが、本作の主題となるのですが、少女に施した

この「悪魔祓い」という行為を巡って裁判が開かれることになります。

つまり、神父の行為が、少女が適切な医療を受ける機会を失わせ、

結果として少女をしなせてしまったのではないか?

つまり、「悪魔祓い」の行為自体が「殺人罪」に当たるのでは

ないかという裁判です。

考えようによっては、悪魔世界の出来事を人間世界の裁判で

裁くという受け止めになりますから、その意味ではなんとも、捻りを

持たせたお話だとも言えそうです。

 

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「エミリー・ローズ」  2005年 監督:スコット・デリクソン

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エミリー・ローズ役/ジェニファー・カーペンター

 

主役のエミリー・ローズ役にはジェニファー・カーペンター/

2012年「コレクター」(監督:モーガン・オニール)では、

人気男優ジョン・キューザックとの共演も果たしています。

 

常に重厚な演技力を発揮している女優・男優さんが脇を固めています。

2000年「ユー・キャン・カウント・オン・ミー」(監督:ケネス・ロナーガン)

を初めとして何度かのAW賞にノミネート経験を持つローラー・リニー/

が弁護士役で登場し、

2001年「イン・ザ・ベッドルーム」(監督:トッド・フィールド)や

2007年「フィクサー」(監督:トニー・ギルロイ)なでで、これまた

AW賞ニミネート経験を持つトム・ウイルキンソン/が悪魔祓いを

行う神父役を演じています。

2014年「グローリー/明日への行進」(監督:エイヴァ・デュヴァーネイ)

では、合衆国大統領・リンドン・ジョンソン役を演じていました。

 

監督は、

2008年「地球が静止する日」(主演:キアヌ・リーブス)

2016年「ドクター・ストレンジ」(主演:ベネディクト・カンバーバッチ)

などのスコット・デリクソン/が務めました。

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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