432「ザ・プレイヤー」→映画界の内幕 | 映画横丁758番地

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生きているうちに一度は(何度でも)観ておきたい映画について、変幻自在・巧拙緻雑・玉石混淆で書いています。

ちょっとしたマニア向きの作品と言えるのかもしれません。

映画界の内幕といもいえそうな内容を殺人事件を絡ませた

ブラック・コメディ風に仕立て、さらにはそこに大スターたちを

数多カメオ出演させているのです。

観客の度肝を抜くような一種のケレン味も用意してあり、

その一つが、開巻部分で披露される長回しのシーンです。

会話する登場人物の姿を追っていくカメラは、その流れの

中で捉えた別の人物に移り、さらには・・・という具合で

流れるような長回しで物語が展開されるのですが、その

テクニックたるやちょっと驚嘆ものです。

それに、「カメオ出演」の豪華さが半端ではありません。

とても全員を思い出すことは不可能ですので、この記事の

最後部分に資料を参考にしながら整理してみましたが、

映画ファンなら、これだけでも結構楽しめてしまえそうな

ボリュームです。

その意味では、若い人よりもある程度齢を重ねた映画ファンに

注目される作品という印象になるのかもしれません。

 

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「ザ・プレイヤー」  1992年 監督:ロバート・アルトマン

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       主演:ティム・ロビンス

 

出演は、

1994年「ショーシャンクの空に」(監督:フランク・ダラボン)の主演や

2003年「ミスティック・リバー」(監督:クリント・イーストウッド)で

AW助演男優賞を獲得したことで知られるティム・ロビンス/

風貌(福助顏?)と体躯(身長195cmとのこと)に際立った特徴を

備えた俳優さんです。

 

1983年「ライトスタッフ」の宇宙飛行士ガス・グリソム役で印象を

遺したフレッド・ウォード/

 

殺人事件の犠牲者となる売れないライター役には、

1987年「フルメタル・ジャケット」(監督:スタンリー・キューブリック)

で、自殺に追い込まれる新兵を演じたヴィンセント・ドノフリオ/

この人は、

1994年「エド・ウッド」(監督:ティム・バートン)で演じた

名優オーソ・ウェルズ役が、当時の本人のイメージそのままで

これも印象に残っています。

 

他にも、ウーピー・ゴールドバーグ/ピーター・ギャラガー/

グレタ・スカッキ/ディーン・ストックウェル/シドニー・ポラック/

などの名が並んでいますが、特筆すべきはカメオ出演の顔ぶれ

です。 とても全部は思い出せませんので、資料を参考にしながら

列記しますと、

ピーター・フォーク/ジョン・キューザック/ルイーズ・フレッチャー/

エリオット・グールド/アンジェリカ・ヒューストン/ジャック・レモン/

マルコム・マクダウェル/ニック・ノルティ/ジュリア・ロバーツ/

ロッド・スタイガー/スーザン・サランドン/ロバート・ワグナー/

リチャード・アンダーソン/ジル・セント・ジョン/リリー・トムリン/

ブルース・ウィリス/ハリー・ベラフォンテ/テリー・ガー/

ジェームズ・コバーン/ブライアン・トチ/アンディ・マクダウェル/

スコット・グレン/バート・レイノルズ/ジェフ・ゴールドブラム/

カレン・ブラック/ゲーリー・ビジー/ミミ・ロジャース/

デニス・フランツ/と、豪華絢爛の極みになっています。

 

監督は、

1970年「M★A★S★Hマッシュ」(主演:ドナルド・サザーランド)

1994年「ショート・カッツ」(主演:アンディ・マクダウェル)などの

ロバート・アルトマン/

ワタクシ事で恐縮ですが、本作のロバート・アルトマン監督と、

同じ名のロバート・アルドリッジ監督とよく混同しました。

ちなみにアルドリッチ監督とは、メッチャ古いところでは

1954年「ベラクルス」(主演:ゲイリー・クーパー)

その後には、

1962年「何がジェーンに起こったか?」(主演:ベティ・デイヴィス)

1964年「ふるえて眠れ」(主演:ベティ・ディヴィス)を撮った

監督です。

 

ちなみに、同じロバートの名で、アルトマンとアルドリッチでは

区別困難な人が多いせいか、アルドリッチを「オルドリッチ」と

表記するスタイルもあるようです。

 

 

アンティークな作品が多くて恐縮至極にございます。

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