今日3/27は、バンタヤン島のサンタフェハイスクールの卒業式です。

卒業式の会場のサンタフェ総合体育館では、全卒業生とその家族が集まり、学校長と行政から参加したサンタフェ市長、副市長、地方議員から一人ひとりに卒業証書を手渡しています。

また学業優秀な卒業生には、各科目とプロジェクトの成績のトップ一位から三位までの生徒にメダルが授与されました。それで、優秀な生徒の首にはメダルがいっぱい掛けられます。

さてそこで、何と、私たち日本人コミュニティのセブJトピアがお世話した10人の奨学生のうちの二人が、学年成績トップと二番を取ってしまうという偉業を成し遂げたのです!

写真は、そのうちの学年トップの成績を収めた奨学生の光景ですが、お母さんの手を引いて(お母さんは目に障害があって見えないので)壇上に上がり、学校長初め市長たちから卒業証書や祝福の言葉をいっぱい掛けられました。このあと、彼女は、全校卒業生を代表して壇上からスピーチを行ないました。

この彼女は目が見えないお母さんの世話や貧しい家庭の事情で、小学校を卒業してから高校に進学することを諦めかけたのですが、その時に私たちJトピアとの出会いがあり、私たちが「足ながおじさん役」を引き受けさせて頂いて、安心して四年間学業に励んで努力して、その結果、今日のこの晴れやかな素晴らしい卒業を迎えることが出来たのです。

この成果は、誰も誉めてはくれませんが、私たち日本人コミュニティにとっても大きな勝利なのです!

この四年間には、私たちにも変化があり、決して楽な暮らしではないときがありました。しかし、一旦奨学生を引き受けた以上、例え自分たちは食べられなくても奨学生たちを悲しませる訳には行かないのです。そういう苦労があって今日の卒業式を迎えて、子供たちが立派に育ってくれたことに感謝の気持ちで胸がいっぱいになって涙が落ちて来ました。