今日3/27に、バンタヤン島のサンタフェハイスクールでは卒業式があり、私たちセブJトピアの日本人が四年間にわたってお世話させて頂きました、今年16歳になる(フィリピンでは高校は小学校を卒業して13歳から16歳までの四年間通います)奨学生たちが、いよいよ学び舎を巣立って行きます。

小学校を卒業したばかりのこの子供たちに会った時は、皆んな身体も小さくて、目がキラリと光る、可愛い少年少女でした。それから、毎年の学期の終業時には、全員通知簿を持って報告に来ました。また、新学期が始まる前には、全員を車に乗せてマーケットまで買い物に出かけて、文房具や靴やカバンを買いました。

四年前には、家庭の事情で高校に進学できなくて奨学生を希望する生徒たちとその両親と面接をした時に、私たちと生徒とその両親とで約束しました。その約束とは、勉学に励むこと、私生活で特に男女関係を慎むこと、学期の終業時には通信簿を見せに来ることなどでした。

そして当初はサンタフェハイスクールに11名の奨学生が居ましたが、途中で、一人の女生徒が妊娠するという事態が起きてしまって、泣く泣く残念ですが、やむを得ず、その女生徒の奨学支援を打ちきらざるを得ませんでした。

こんな風に奨学生には厳しくして来ましたので、「足ながおじさん役」の私たち日本人はもっと厳しく約束を守り、生活に励まなかったなら、大人の恥であり、さらに日本人の恥になってしまいます。「ボランティア」とはただ単に寄付して(それも必要ですが)終わるのではないようです。四年間という時間は「足ながおじさん」の側にも山あり谷ありで、自分が生活に困るような事態に陥ることもあり、そういう時にも決してこの子供たちを見捨てて悲しませてはいけないのです。

しかしながら、残りの10人の生徒たちは、四年間よく学業に励んで、全校でトップと二番の成績を修めてくれまして、「足ながおじさん」として鼻高々の栄誉をプレゼントしてくれました。全校トップの成績を修めた女生徒は、卒業式で、卒業生を代表して答辞を述べました。

そして、今日この時に、四年間の役目を私たちも「卒業」して、お互いに更なる目的に向かって巣立って行きます。そして、すべての終わりに全員が舞台の前に集まって一人ひとりと熱い抱擁を交わしました!