バンタヤン島で日本人のパイロット移住を行なっているセブJトピアの共生戦略とは、第一に、地域社会における日本人コミュニティの良いイメージや認知度を高めることです。

そのために、日本人コミュニティが良き隣人として、地域社会の治安と福祉の向上のための活動をシェアする行動を行なうとともに、絶えず地域社会に開かれた交流関係を作って、地域社会の悩みをフィリピンコミュニティといっしょに解決する行動を行ないます。

例えば、最近のFacebookの「フィリピンに行こう」という投稿に、「セブのスラムに物資を届けて来た」という記事がありますが、フィリピンの地域社会に定住する私たちの日本人コミュニティとしては、ただ物資を外国の住民に施すというような行動は取りません。

その理由は、フィリピンの社会問題を解決する主体はフィリピン人自身だからです。

もし、日本社会に現在ある深刻な貧困問題を、外国人がいきなりやって来て日本人を飛び越して物資を施してもらってその日本の貧困問題が解決するでしょうか。または日本人自身の解決能力が向上するでしょうか。

そんな自国の問題の解決能力が無い人間が、ひとたびフィリピンにやって来れば同じことを平気で外国でやってしまうのです。

従って、私たちJトピアが地域福祉のためにするのはその主人公のフィリピン住民の活動を応援し支援することです。もし、小学生の給食の炊き出しのチャリティをするなら、食材は私たちが用意して、調理や配食はフィリピン人のボランティアにやって頂くようにします。

こういう役割を長年にわたって我々Jトピアが果たして来ましたので、Jトピアに住む日本人はこの町のいろいろな公式行事にも参加することが許される関係になりました。写真は、昨日行なわれた市民の集団結婚式の会場ですが、Jトピアのビジターの大西さんが会場に入って挙式に立ち会っても市長を始め市民からも何も異様な反応はありませんでした。

逆に、この日に特別に参加したセブ州政府の副知事にも紹介されて挨拶することも出来るのです。これがJトピアの海外社交戦略です。