元気です。
もう1年位更新していない間にすっかりランニングにはまりこんでいます。今年は月200kmとハーフマラソン1時間30分、フルマラソン3時間30分を目標に練習に励んでいます。
この目標はどちらかというとハーフマラソン1時間30分切りの方が、厳しい目標なんですが、このタイムを達成するには5kmを18分台で走る必要があると言われています。5kmにチャレンジするときは心の中では「なんとかイケるんじゃないか」と思うんですけど、走ってみるとなかなか難しい。今の所ベストは20分19秒。あと80秒近くも短くしなければなりません。
3ヶ月で20~30秒速くなってるので、あと1年くらいで達成できるかもしれません。日々の進歩は全然感じないんですが、ちょっと振り返ってみると少しだけタイムが縮まっているんです。鍛錬をつまないと、目標には達成できないけど少しづつだけど目標には近づいている、と体感することが僕のランニングやっていて楽しいと思う部分です。
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ちょっと話は変わるんですが、最近『超一流になるのは才能か努力か』(文春e-book アンダース・エリクソン著 )という本を読みました。
この本の核としてのメッセージは、
・超一流になるために必要なことは、「才能」よりも「練習」
・ただの練習ではなく「限界的な練習」をして自分の能力を押し広げること
・限界的な練習は辛くつまらないし、超一流でも楽しくはない。それでもその限界的な練習を続けている。
・能力は無限大に伸ばすことができる。才能の影響は努力のそれより圧倒的に少ない。
ということです。
30歳からゴルフのプロを目指す人や、子供を超一流のチェスプレイヤーに育てた科学者、子供の時から「神童」といわれたモーツァルトの研究など様々な実例や研究を交えて超一流の秘密をつまびらかにしてくれます。
『われわれが何かを学習あるいは上達できないのは、生まれ持った才能の上限に達したためではない。何らかの理由で練習をやめてしまう、 あるいはそもそも 練習 しないためだ。』
というのです。
そして、
『継続する理由を強くするか、やめる理由を弱くすればいい。意欲の維持に成功したケースにはたいてい両方の要素が含まれている。』
『私たちも生活全般にわたり、練習の妨げになりそうな要素に目を光らせ、その影響を最小限に抑える方法を考えよう。』
とも言っています。つまり、時間をかけて効率の良い練習を積むことが大事で、その練習をするためには、練習の妨げになるような要素を減らす習慣を作ることが大事だということなんです。
これってつまり、自分がしている選択のなかで「無意識下に」行っている選択をコントロールするということなんじゃないかと思いました。
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図にするとこんな感じです。
意識下で「集中する」という状況を作るために「無意識のうちに集中しないという選択をできないようにする」という改善によって、「無意識下で自分の目標達成のための選択ができるようになる」ことを助けています。
僕たちは何かをしたい、何かを達成したい時しばしば「意識的に変えられること」を変えようとします。
「朝早く起きます」
「一日一時間集中して練習します」
「毎日本を読みます」
などなど。
でも、これらが達成できない場合は意識的に変えられることよりも、「無意識下での選択」が原因なこともかなり多いのではないでしょうか。(少なくとも僕はそういうことが多いと気づきました)
人は一日に意識・無意識かかわらず1万回の選択をしているといいます。そのなかで自分が「意識的に」選択できるのはそのうち1/10も無いのではないかと思います。「がんばります」「やります」といっても、無意識での選択が目標に向かっていなければ、目標達成に近づくスピードは落ちてしまいます。だから、この本で挙げているように無意識での選択も目標に向かっているかチェックし、「習慣」で集中しない環境に置かないように努力しなさいと言っている、と理解しました。
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で、これって冒頭の練習の話とも同じだなと思いました。
練習というのは、つまり無意識下への刷り込みなわけです。心肺を鍛える、フォームを整える、筋肉を鍛える、贅肉を落とすなどいろいろありますが、これらは意識してどうにかなるものではありません。とにかく無意識に速く走ることができるように身を削るように体に刷り込んでいくしかないんです。
上記の図のように、無意識下に目標に達するための行動をできるように練習を積めば、目標を達成できるようになるというわけです。
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このようなことを考えていると、無意識下での選択・行動をいかに「自分の目標達成するための選択」にしているか、が目標達成のために超大きなポイントになっていることがわかります。
でも自分を振り返ってみてもそれはなかなかできていないと思っています。何かPCで済ませるべき仕事があっても、ふとツイッターを見てしまう、机に座る前に、請求書に目がいってしまう。考えるべきことに入る前にLINEが目に入ってします、などなど。。。
これらは自分が無意識のうちに選択していることです。
無意識にしている自分の選択を「目標達成のための選択」をするように変えていかなければなりません。
「目標を遠ざけるような選択」をしないような工夫をしなければならないんです。
つまりこれは「無意識下の選択も意識的に行えるようにする」つまり、「無意識下の選択を意識下で制圧する」ということなんだなと思います。
多くの成功者はそのために多くの日常ルーティンを「習慣」にしているといいます。習慣と鍛錬の大切さを改めて再確認した気づきとなりました。
それでは、また。