―モンゴルのゴビは、国土の30%をも占めている砂漠と半砂漠地帯です。ゴビは、時として耐え難い暑さと生物も住めない荒れ果てた砂丘地帯で居住には適さ ないサハラ砂漠と同じところであるというように想像されていますが、実際まったく反対といっても良いところです。とてつもなく大きなモンゴルのゴビには、 高い山々や泉、森林,砂地、大草原、オアシス、そしてたくさんの動物たちが古代から生息しています。すなわち、モンゴルのゴビにもヨーロッパの広大な平 原、アジアの雄大な山脈、アフリカの砂丘や谷のようなものがあることからゴビは3つの大陸と言われています。
さらに、モンゴルのゴビは一般に考えられている砂漠とは異なっています。モンゴルのゴビは、33種類ものタイプがあり砂の砂漠はゴビ全体の33%占めるに過ぎません。
また、ゴビはモンゴルの南部に位置しており、東ゴビ、中央ゴビ、南ゴビ、そしてゴビ・アルタイつまりドルノゴビ、ドンドゴビ、ウムヌゴビ、と区分され、全 てにゴビという名称が付いています。これら4つのゴビの中でも南ゴビが最も大きく、南方の殆どの地帯は南部ゴビの県の地域に属します。古くからゴビと言う 言葉には砂漠という意味があり、シャモとして文学の中にも引用されています。その事実からゴビと言う言葉は、外国語でも砂漠という言葉に訳されます。その 外国人たちも時にはゴビをただ砂の砂漠というイメージで考えてしまいがちです。しかしながら、ゴビを訪れた人々は言葉の意味での「砂漠」とは誤ったものだ と直ぐに分かるでしょう。
またゴビには、珍しい種類の動物たちが数多く生息します。例を挙げると、野生の羊、野生のヤギ、雪ヒョウ、オオヤマ猫、野生のロバ、ガゼル、サイガ、野生 のラクダ、ゴビ熊、狐、狼、同様に色々な草木、ハラガナ、ギョウリュウ、赤い木などもあります。野生のタチジャコウソウの名前も上げられますが、数少ない と言われています。また、ゴビにはトルコ石、サファィア、メノウそして水晶などを含む宝石類も豊富に取れるそうです。
また、モンゴルのゴビのどこまでも澄んだ晴れ上がった青空、青い蜃気楼、黄金色の砂、そして果てしなく広がる大草原などが目の前に広がるでしょう。