2008年度前半、5月までのモンゴルの社会、経済の統計表が発表された。
2008年度の年明けから、日常商品は数回値上がりをした。


例を挙げると、パン、小麦粉、米はそれぞれ15%、肉や肉製品は9.6%、野菜は20%値上がりしている。そして、ウランバートル市で販売されている国産やロシア、中国、ドイツ、韓国から仕入れている建築材料は急激に値上がりしている。建築材料の中には、40%も値上がりしているものもある。また海外貿易に関して、赤字となっていることが分かった。これには、輸入品が比較的、増加したことが影響していると考えられる。詳しく言えば、輸出品が50%、輸入品が97%増加している。
これには、科学工業品、機械や設備、食品が主な割合を示している。
 また、社会状況の変化を見ますと、今年は農牧業が受けた自然災害が注目すべき点となっている。2008年度は自然災害のため、馬、牛、ラクダ合わせて100万157頭が減少している。これは2007年の後半に行われた統計に比べると、100万頭も多いということだ。
また、統計では、家庭の収入と出費の採算が合わないという状況である。
2008年度は給料や政府からの支援金の金額は上がった。しかし、物価が上がっているため、家計には赤字が目立っている。モンゴルの家庭の平均収入を月々28万4千トウグリッグとすると、出費が32万5千になるという収入を上回る出費で生活を行っているとのことだ。
 一方、失業者、犯罪の数が減少したという嬉しい情報もある。