モンゴルの首都ウランバートルから南に540キロ離れた場所にあるタバントルゴイ。
有煙炭50億トンの埋蔵量を誇る世界最大の炭鉱地帯であり、韓国とモンゴルの資源外交の懸案地域だ。
李明博(イ・ミョンバク)大統領は、就任式に出席するために訪韓したナンバリーン・エンフバヤルモンゴル大統領と会談し、韓国企業がこの地域での資源開発に参入する代価として鉄道、発電所などのインフラを建設すると提案した。
これにモンゴル大統領は両国間の協力を約束した。昨年行われた盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領とナンバリーン・エンフバヤル大統領と
の首脳会談でも同じ内容が話題に上った。開発事業に参加する10社の韓国企業のコンソーシアムが創立され、投資意向書(LOI)も提出された状態だ。しか
し韓国はまだこの地域での事業に全く手をつけることができないでいる。緩慢な資源外交の進み具合を垣間見せる例だ。
先月29日、ウランバートルで会談したボールド鉱物石油のボルド庁長は「あらゆる決定は国会で」と説明し「韓国の参入許可について
の決定はまだだ」と話した。また「あまりに多くの国から投資意向書が送られており、まだ韓国の提案書を検討していない」とし「最も良い条件を提示するコン
ソーシアムが選ばれるだろう」と述べた。
タバントルゴイ開発事業には韓国のコンソーシアムのほかに神華集団(中国)、三井(日本)、ピーボディー炭鉱会社(米国)、セベスタル(ロシア)など世界各国のコンソーシアムが投資意向書を提出し競争を繰り広げている。
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ミネラルラッシュ(Mineral
Rush)=モンゴルの鉱物資源(Minerals)を開発するために世界各地から人々が押し寄せる現象。19世紀、米国西部地域の金鉱を掘るために多く
の人々が押し寄せた「ゴールドラッシュ(Gold Rush)」に習って作られた言葉。