モンゴル便り
主な出来事
  • 都市計画局はスフバートル区及びバヤンズルフ区のゲル地区に1 万1 千世帯が居住可能な住宅、学校等を建設する計画を立てているが、そのためにはノゴーンノール沼を埋め立て、ゲル地区の2300 世帯を移住させる必要があるとしている。
  • CH.フレルバートル燃料・エネルギー大臣によれば、2015 年までの長期戦略ががうまく実施されれば、モンゴルは石炭を液化させる方法でガソリン生産ができるようになり、7 年後にはガソリンを自給できる。また、シベーオボー炭鉱付近に1 万メガワットの発電所、ウランバートル市に第五火力発電所を建設する予定であると述べた。
  • CH.フレルバートル燃料・エネルギー大臣は在モンゴル・カザフスタン大使と会談し、シベーオボーの発電所建設計画及び第五火力発電所建設計画を紹介。同大使はカザフスタンからモンゴルのエネルギー分野へ投資を入れたい旨伝え、同大臣はこれを歓迎すると述べた。
  • 燃料・エネルギー省は「褐炭」プロジェクト案を作成し、国家大会議に提出したが、国家は同プロジェクトの検討を2 年間も後回しにしている。同プロジェクトが成功すれば、モンゴルは褐炭を液化する方法でガソリンを生産し、2015 年までにガソリンを自給できるという。
  • 2008年3月11日、日本の無償資金協力によるイレードゥイ統合学校の竣工式が行われ、N.ボロルマー教育・文化・科学大臣が出席した。
  • 2008年3月13日、日本の無償資金協力の第三次初等教育施設整備計画による第106番学校竣工式が行われ、S.バヤル首相及び市橋在モンゴル日本大使が出席した。
  • TS.ガンホヤグ食糧・農牧業大臣とV.セクトレコUN 食糧農業機関北京常駐代表との間で第二次鳥インフルエンザ予防改善計画及び農牧民支援計画をモンゴルで実施する契約が結ばれた。
  • 韓国のコイカは、モンゴル家畜衛生中央試験所に130 万ドルの家畜感染症診断所を無償で提供。また、TS.ガンホヤグ食糧・農牧業大臣によれば、コイカの援助で、約10人が韓国で研修予定。
  • TS.ガンホヤグ食糧・農牧業大臣は、小麦の栽培を拡大する必要があり、これにより砂漠化も予防できる、小麦の国内需要を今後3 年間自給するためには4800億トグログが必要となると述べた。N.バトソーリ食糧・農牧業事務次官は、現在、モンゴルには3000 トンの小麦の蓄積があるので、秋までは小麦不足は起こらないと述べた。
  • GTZ は、人間の生殖及びエイズ予防に関するプロジェクトのもと、国立伝染病センターにエイズ診断に必要な機材を10 台供与した。
  • ダルハン・オール県ホンゴル郡の土壌のサンプルをロシア自然保全省試験室で検査した結果、水銀含有量が基準値の60 倍であったが、モンゴル行政管理アカデミー中央地質試験室による検査の結果では、水銀は測定されなかった。
  • WHO 調査団の中間報告によると、トゥブ県ボルノール郡及び同県ジャルガラント郡の住民のほうがダルハン・オール県ホンゴル郡、セレンゲ県ホシャート郡の住民よりも水銀中毒に侵されているという。
  • 政府は水銀測定のため、380 万ドルの予算で試験室及び関係機材を購入予定。
  • 政府は、ニンジャと呼ばれる非合法鉱山労働者を鉱業会社に就職させ、ニンジャが作ったトンネル、穴等を塞ぐ計画を実施する予定。また、過去17 年間で137人の鉱夫が鉱業事故により死亡している。CH.オラーン大蔵大臣はフランス政府との間で( 1)ボルガン県の給水施設を拡大するため( 953 万5000 ユーロ)、(2)ウランバートル市に大気汚染度測定ネットワークを設立するため(157 万ユーロ) のローン契約を結んだ。利率は年0.9%、据置期間は5 年間。
  • 緑の党によると、工業廃棄物により多くの河川が汚染されており、現在、モンゴル全人口の20% 弱しか安全な水を利用できていないという。
  • ドンドゴビ・コミュニティ委員会と建設・都市計画省との間でカナダの協力による牧草地利用・砂漠化削減プロジェクトに関する覚書の署名式が行われた。
  • バヤンゴル区警察署は中国のTen Hun 社のウランバートル事務所及びトゥブ県ジャルガラント郡の金鉱から不審な物質を発見した。現在そのサンプルを分析しているが、ある機関等によれば、中国のTen Hun 及びTen Hua 社等はモンゴルで水銀密売のネットワークを作っており、現在警察が取り調べ中とのことである。