2023 Ai Kisaragi Solo exhibition / k's Gallery(GINZA)

 

 

今回展示内容としては如月愛が近年に制作した作品展示発表で、展示としてのテーマや意図はない。

大まかに、3つの作品群による構成で、2021年から制作開始した廃棄養殖筏の漂流廃材である「ナル(丸太)」の平面軸の立体作品、2018年から制作のソーラーパネルのレディメイド オン ペインティング作品、

2012年から制作の、物質感ある赤の混じるBlack painting 作品を一挙展示した。

 

 

 廃棄養殖筏を素材とした作品は、漂流ゴミとなっているもで、私が関東から伊勢志摩に拠点を移し、出会った「課題ある素材」、「ナル(丸太)」は一本7m近くあり、漂流し、たまっている。その素材を使い2021年から制作を続け、志摩の店舗などへ作品所蔵しながら個展でも発表をはじめている。 

 

「世代交代」の時代とも一致した漂流とも捉えれる。「地方過疎化」「環境体型」など、日本の時代の変化を象徴し、可視化された素材であるというのは、ソーラーパネル作品にもいえ、共通で繋がる部分と、何れも未来へ向けて作られたものへ対して、どう向き合うのか。形とは何か。用途をなくした物とアート(芸術)が私のなかで繋がり、時代の転換期を受けないわけにはいかず、作品を手掛け始めた。 

 

 

ソーラーパネルのレディメイド ペインティング作品は、大地に広がり続けるソーラーパネルを目にすることが多くなり、自然と私の頭に残る風景となった。 必然と2018年に制作開始。既製品であり完成形のソーラーパネルで「使わない、使えない」物を支示体として使う。良い悪いのジャッジをすることが目的ではなく、そこに広がる 新しい事実を提示し残すこと。 完成された時代に立ち、絵画からどう進化し作品を生むか。 そして「その先を描くか」という自己の問いの答えが今 進めている作品である。

 

 

 

 

 

 今回の展示では、見る方の声として、筏作品とソーラーパネル作品は共通していることも多かった。

 

        

 

Ai Kisaragi  Solo exhibition

2023.7.31-8.5

k's Gallrey / GINZA