皆様、こんにちは。
りんでんピアノ教室のブログをご訪問いただきまして、どうも有難うございます。
先日、体験レッスンにお越しいただきました生徒さんのお母様から、
素朴な疑問を頂戴しました。
「ソルフェージュって何ですか…?」
私の教室ウェブサイトでも、"ソルフェージュ"という言葉が、あちらこちらに出て参りますが、
説明不足なことに気が付き…大変失礼致しました。
(ウェブサイトを改善させていただくための貴重なご意見をどうも有難うございました。
皆様も、疑問点などは、ご遠慮なくお尋ねいただけましたら、幸いに存じます。
どうぞよろしくお願い致します。)
本日は、「"ソルフェージュ"って聞いたことはあるけれど、どんなものなのかしら?」と
思われている方のために、少し、具体的な内容を書かせていただこうと思います。
もともと、ソルフェージュ(フランス語:solfège)は、
「音符を音名で音程をつけて歌う=ドレミの歌唱練習」のことを指していた様ですが、
その後、言葉のもつ意味合いは広範囲に発展し…
西洋音楽を学ぶ際に、「楽譜を読むことを中心とした音楽理論を実際の音に結びつける、
基礎訓練」の総称として使われる様になりました。
(日本でも音高・音大受験には、必須科目として、出題されます。)
さて、実際にはどういうものがあるのでしょうか…。
読譜の基礎訓練…
実際に、楽器(または歌)で西洋音楽を演奏するためには、奏法(または歌唱法)自体の
練習・訓練も必要ですが、楽譜を読んで(=読譜)、それを音にイメージするという過程が
ございます。
楽譜を読むには、たとえば、
1.音の高さ:様々な音部記号、音符に音名または階名を付けること、音程など
※特に「うたう」場合には、イメージした音の高さを正確に出すことも求められます。
2.リズム:音の長短のほか、拍子との関係など
3.表現・表情の記号:強弱記号やアーティキュレーションなど
などなど、いろいろな要素の把握・理解が求められ、それらを正確に読みとり、
心を配らなければなりません。
レッスン内での実践の具体例:
ワークなどを用い、書いたり・読んだり、また、楽器を使いながら、
音部記号・拍子記号・音階・半音全音・強弱記号などの理解。リズム打ち。
【幼いお子様のレッスンでは、音符カード・音符マグネットやリズムカード・カスタネットなどを使い、
音の速読練習やリズム作り・リズム遊びなどもして参ります。】
新曲視唱…
8小節~12小節程度の楽譜を数分間ほど黙読した後に音程をつけて、ドレミなどで、歌います。
【小さなお子様は3つくらいの音を、言葉などに合わせて歌うことからはじめていただきます。】
(日本でも、音高・音大などの入試科目に、よく出題されます。)
「ピアノで伴奏を弾きながら」歌う(=弾き歌い)、「リズムを打ちながら」歌う課題なども
ございます。
聴音…
ピアノなどで弾かれる8小節程度の旋律や和声などを聴いて、五線紙に書き取ります。
(いわゆる「耳コピー」に近いかもしれませんが)音が鳴っているときには、
なるべく簡単な書き方で音をメモにとり、後で、楽譜として、整えるといった工夫をします。
(ほとんどの音楽高校・大学の入試科目では必須となっておりまして、 主に
「旋律聴音」・「複旋律聴音」・「和声聴音」の3つがございます。
一般的には、まず一回全体を通して弾かれ、次に区切って数回、最後に再び、
全体の通奏という手順を踏む場合が多く、それぞれ数十秒程度ずつ、記譜のための時間が
貰えます。)
【小さなお子様は、ドレミの組み合わせや簡単な和音を聴き、楽譜に書くなどから、はじめます。】
まずは以上の3つを重点的にして参りますが、少し、慣れてきましたら、
下記も取り組んでいただきます。
楽典(音楽理論など)…
日本では、「楽典」は「ソルフェージュ」とはわけて考えられることが多いのですが、
フランスなどでは、音楽理論と実際の音を結びつけるという意味で、 ソルフェージュの分野のひとつと
認識されている様です。
楽譜上に記載された速度や表情などに関する音楽用語、音程や和声など、楽譜全般の専門的な
ことの把握・理解。
こちらも音楽学校などの入試科目で出題されます。
初見…
楽譜をしばらく見て、楽器を使った試し弾き・練習をせずに、演奏することを、初見奏と言います。
その時初めて目にする楽譜を読みながら、演奏するのですが、事前の短時間に、
曲全体のイメージ・構成を把握し、特に「ここは、弾きにくそうだな…」と思われる部分などを重点的に
チェックするというコツが必要です。
暗記(聴音)…
4~8小節ほどの楽曲を数回聴いた後に五線紙に楽譜として、完成させます。
音を聴いている間は、ペンを置いた状態で記憶することが求められ、楽譜にメモを取ることは
できません…。
聴音分析…
実際に既成の音楽を、CD等を用いて、同じ部分を何回も聞きながら、音楽の構造などを明らかにし、
楽曲に対する理解をより深めます。
ソルフェージュの意義につきまして、私が考えていること、フランスで主流となってきおります
「新しいソルフェージュ」など、また、随時、ソルフェージュに関するコラムをUPさせていただきたく、
思っております。
りんでんピアノ教室ウェブサイト
(PCから)http://www.linden-piano.com
(携帯・iPadから)http://akiimamura.jimdo.com
体験レッスンをご希望の方、また、ご質問などがございましたら、
教室ウェブサイト内のお問合せフォームより、どうぞ、お気軽にお問合せくださいませ。
りんでんピアノ教室講師 あき
りんでんピアノ教室のブログをご訪問いただきまして、どうも有難うございます。
先日、体験レッスンにお越しいただきました生徒さんのお母様から、
素朴な疑問を頂戴しました。
「ソルフェージュって何ですか…?」
私の教室ウェブサイトでも、"ソルフェージュ"という言葉が、あちらこちらに出て参りますが、
説明不足なことに気が付き…大変失礼致しました。
(ウェブサイトを改善させていただくための貴重なご意見をどうも有難うございました。
皆様も、疑問点などは、ご遠慮なくお尋ねいただけましたら、幸いに存じます。
どうぞよろしくお願い致します。)
本日は、「"ソルフェージュ"って聞いたことはあるけれど、どんなものなのかしら?」と
思われている方のために、少し、具体的な内容を書かせていただこうと思います。
もともと、ソルフェージュ(フランス語:solfège)は、
「音符を音名で音程をつけて歌う=ドレミの歌唱練習」のことを指していた様ですが、
その後、言葉のもつ意味合いは広範囲に発展し…
西洋音楽を学ぶ際に、「楽譜を読むことを中心とした音楽理論を実際の音に結びつける、
基礎訓練」の総称として使われる様になりました。
(日本でも音高・音大受験には、必須科目として、出題されます。)
さて、実際にはどういうものがあるのでしょうか…。
読譜の基礎訓練…
実際に、楽器(または歌)で西洋音楽を演奏するためには、奏法(または歌唱法)自体の
練習・訓練も必要ですが、楽譜を読んで(=読譜)、それを音にイメージするという過程が
ございます。
楽譜を読むには、たとえば、
1.音の高さ:様々な音部記号、音符に音名または階名を付けること、音程など
※特に「うたう」場合には、イメージした音の高さを正確に出すことも求められます。
2.リズム:音の長短のほか、拍子との関係など
3.表現・表情の記号:強弱記号やアーティキュレーションなど
などなど、いろいろな要素の把握・理解が求められ、それらを正確に読みとり、
心を配らなければなりません。
レッスン内での実践の具体例:
ワークなどを用い、書いたり・読んだり、また、楽器を使いながら、
音部記号・拍子記号・音階・半音全音・強弱記号などの理解。リズム打ち。
【幼いお子様のレッスンでは、音符カード・音符マグネットやリズムカード・カスタネットなどを使い、
音の速読練習やリズム作り・リズム遊びなどもして参ります。】
新曲視唱…
8小節~12小節程度の楽譜を数分間ほど黙読した後に音程をつけて、ドレミなどで、歌います。
【小さなお子様は3つくらいの音を、言葉などに合わせて歌うことからはじめていただきます。】
(日本でも、音高・音大などの入試科目に、よく出題されます。)
「ピアノで伴奏を弾きながら」歌う(=弾き歌い)、「リズムを打ちながら」歌う課題なども
ございます。
聴音…
ピアノなどで弾かれる8小節程度の旋律や和声などを聴いて、五線紙に書き取ります。
(いわゆる「耳コピー」に近いかもしれませんが)音が鳴っているときには、
なるべく簡単な書き方で音をメモにとり、後で、楽譜として、整えるといった工夫をします。
(ほとんどの音楽高校・大学の入試科目では必須となっておりまして、 主に
「旋律聴音」・「複旋律聴音」・「和声聴音」の3つがございます。
一般的には、まず一回全体を通して弾かれ、次に区切って数回、最後に再び、
全体の通奏という手順を踏む場合が多く、それぞれ数十秒程度ずつ、記譜のための時間が
貰えます。)
【小さなお子様は、ドレミの組み合わせや簡単な和音を聴き、楽譜に書くなどから、はじめます。】
まずは以上の3つを重点的にして参りますが、少し、慣れてきましたら、
下記も取り組んでいただきます。
楽典(音楽理論など)…
日本では、「楽典」は「ソルフェージュ」とはわけて考えられることが多いのですが、
フランスなどでは、音楽理論と実際の音を結びつけるという意味で、 ソルフェージュの分野のひとつと
認識されている様です。
楽譜上に記載された速度や表情などに関する音楽用語、音程や和声など、楽譜全般の専門的な
ことの把握・理解。
こちらも音楽学校などの入試科目で出題されます。
初見…
楽譜をしばらく見て、楽器を使った試し弾き・練習をせずに、演奏することを、初見奏と言います。
その時初めて目にする楽譜を読みながら、演奏するのですが、事前の短時間に、
曲全体のイメージ・構成を把握し、特に「ここは、弾きにくそうだな…」と思われる部分などを重点的に
チェックするというコツが必要です。
暗記(聴音)…
4~8小節ほどの楽曲を数回聴いた後に五線紙に楽譜として、完成させます。
音を聴いている間は、ペンを置いた状態で記憶することが求められ、楽譜にメモを取ることは
できません…。
聴音分析…
実際に既成の音楽を、CD等を用いて、同じ部分を何回も聞きながら、音楽の構造などを明らかにし、
楽曲に対する理解をより深めます。
ソルフェージュの意義につきまして、私が考えていること、フランスで主流となってきおります
「新しいソルフェージュ」など、また、随時、ソルフェージュに関するコラムをUPさせていただきたく、
思っております。
りんでんピアノ教室ウェブサイト
(PCから)http://www.linden-piano.com
(携帯・iPadから)http://akiimamura.jimdo.com
体験レッスンをご希望の方、また、ご質問などがございましたら、
教室ウェブサイト内のお問合せフォームより、どうぞ、お気軽にお問合せくださいませ。
りんでんピアノ教室講師 あき