皆様、こんにちは。
りんでんピアノ教室の講師ブログにお越しいただきまして、どうも有難うございます音譜

暑さ厳しい日が続いておりますが、皆様、どうぞ体調にはお気をつけてくださいませあせる


ご無沙汰してしまいましたが、導入教材のご紹介、その7でございます目


《コダーイ・システムによるピアノメトード うたえ!ピアノ》


こちらの教本は独創性のある特色がございまして、また非常に総合的・多面的な要素を豊富に
含んでおり、大変充実した内容となっております…。

(数年前、再版の見込みなしということで、一時市場で購入できない時期もございまして、
本当に残念に思っておりましたが、また、復活された様で、うれしい限りです・・・。
求める声が多かったのでしょうかニコニコ・・・)


この教材は、日本の「わらべうた」が短くて親しみやすいものから、
多く掲載されております・・・ビックリマーク

監修の大島久子さんが冒頭に寄せていらっしゃる言葉より・・・

【著書の伊藤直美さんは、ハンガリーに長いこと留学され、
ハンガリーの子供達が言葉を話す様に、
感情を自然に織り込んで心に響く歌をうたい、
自然な音楽表現として楽器を奏でる姿を沢山見て来られました・・・

ただ指を動かして音を出すというのではなく、
音楽表現としてのピアノが弾き始められたらどんなに素晴らしいだろう・・・】
(と思われ、試行錯誤の末、この楽譜が完成された様です。)

【伊藤さんは、コダーイの教育法に沿って、子供たちに先ず
「わらべうた」を沢山歌い、遊びを興じさせてから、その歌を使って
リズム感、テンポ感、自然なフレーズ感、音の高低感を体を通して感じさせ、
楽譜を読む意味を分からせた上で、ピアノを始めるようにされています】


私はロシア系の「コスモスシューレ」や「ピアノコスモス」もとてもすてきな曲集だなと、
常々感じているのですが,どうしてもロシアの民謡など,日本のこどもにとりましては、
あまり馴染みのない曲も多くございまして,その点,「うたえ!ピアノ」は,
全体的にはどことなく似た雰囲気で、よい部分が同じ様に取り上げてられており、
またそこに,日本のわらべうたも多くプラスされた感じで…,日本の子供たちにとりましては、
本当に魅力的な内容の教材となっております…宝石緑


【器楽は最初読譜から入るのでなく、完成に訴えて先ず表現する喜びを
知らせようと工夫を凝らしています。「クラスター弾き」など日常の色々な
出来事を想像させながら、様々な音色、強弱で自由に弾かせています。

最初にピアノの魅力を知ってしまった子供にとっては、楽器は探究心をくすぐる
玩具となってしまうのです。】


導入時から、ピアノという楽器に興味津津で、「弾きたい」という欲求・好奇心が満ち溢れた
お子様をレッスンさせていただく際に、その様子を拝見しておりますと、
(早く弾かせてあげたい・・・)と読譜を優先させることを躊躇してしまうこともあるのですが、
その様な意味におきましても、この様な教材は、お子様にまず「弾けた!ピアノとすぐに
お友達になれた」という喜びを感じていただけるのではないでしょうか・・・4



伊藤直美さんのはじめ書きより・・・

【なるべく無理なくしかも音楽的に始められたら、という願いがこの教則本を作るきっかけに
なりました。ピアノで弾くその第一曲目から、それがたとえどんなに短い曲だとしても、
音楽的にひとつの世界をもってる曲を選び、指を動かすだけの曲は入れないよう心がけました。
最初に必要なのは、その曲をどう表現したいかという音楽的欲求を子供の中に
芽生えさせることで、テクニックはその次に来ます。
子どもが身体を動かして遊びその楽しさを身をもって味わった歌、そして
何度も歌ってイメージがふくらんだ歌をピアノに移すとき、その音楽的欲求は自然に出てきます。
そのために、わらべうたを素材にした曲を多く入れ、さらに古今の作曲家が子どものために書いた
曲を選びました。】




それから、中心ドではなくめずらしくソとラからはじめ(日本の多くのわらべうたの構成音ですね)、
ファソラの音だけで歌えます日本の童話やわらべ歌にいろいろと取り組ませ、
まず、ファ、ソとラを定着させ、自然なかたちで慣れてきた頃に、何気なく、ドが出て参ります。

よく考えてみましたら、中心ドはほかの音符と違いお耳がついていますので、
こどもたちにとりましても、割とすんなり、頭に入ってきやすい音符かもしれません。

そのため、「あれ?ト音記号の線の下から2本目はソだっけ?ミだっけ?」という様に
混乱しやすい五線中の音符である、ソから習得させるのはなかなか悪くないのではないか・・・
というよりかは、効果的とも言えるのではないだろうか…などと思うのは私だけでしょうか・・・。

ちなみにト音記号だけでなく、すぐにヘ音記号のソファも出て参りますので、
右手(ト音記号)しか弾けない・読めない・・・ということにもなる心配も要りません…。

また、一見,少し難しいテクニックもところどころに、ポンと遊びの様に出てきまして,
1冊終わる頃には,テクニック面も,気づかぬ内に,それなりの力が付いていた…と
実感できるかもしれませんビックリマーク…。


後半には、フレーズや音楽表現記号、簡単な音楽用語や強弱記号なども出て参りますので、
幼い頃から、音を読むだけではなく、表現するために必要な楽譜に書かれた様々な情報にも
注意を向けるというよい習慣を身につけることができるのではないかとも期待されます・・・宝石白

一人でも多くの日本の子供たちに使っていただきたい、とても素敵な教材でございます♡きらきら
・・・導入教材の中では、知名度が高いという感じではない印象を受けますが、
今後、広く普及することを願っておりますアップ

りんでんピアノ教室ウェブサイト
(PCから)http://www.linden-piano.com
(携帯・iPadから)http://akiimamura.jimdo.com
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りんでんピアノ教室講師 あき