岩手県に約400万円賠償命令 医師過失で乳房切除

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2007年10月15日】


 岩手県遠野市の女性(46)が県立中央病院(盛岡市)で乳がんと誤診され、不要な乳房切除で苦痛を受けたとして、県に約821万円の損害賠償を求めた訴訟で、盛岡地裁は12日、約396万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 榎戸道也(えのきど・みちなり)裁判長は「医師が注意義務を尽くして検査をしていればがんと診断することも手術実施もなかった」と病院の過失を認定した。

 判決によると、女性は2001年9月、乳房のしこりを感じ、別の病院で乳がんの疑いがあると診断されて県立中央病院を紹介された。医師は乳がんと診断し、左乳房の4分の1を切除した。後の病理診断で摘出した腫瘍(しゅよう)は悪性ではなかった。

 県医療局は「主張が認めてもらえず残念。内容を十分検討して対応を決めたい」としている。


 もし私の乳がんが今になって誤診だったと言われたとしたら。。。

 必要もないのに胸を切られた人の悲しみが分からない、ということではなく、それでもやっぱりうれしいのだろうと思う。
切ってしまったものはもうもどってこなくても、それでもやっぱりうれしいのだろうと思う。