500年前の家 | すまいのレシピ【すまレピ】 ロンドン便り

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ロンドンから北東へ電車で2時間半、ノーフォークに住む友人が新しい家を購入したというので見に行きました。

 

新しい家、といっても購入した家は500年前に納屋として建てられた建物で、この家の2代前のオーナーが住宅として改築したそうです。

 

 

薄いピンクの壁と煉瓦作りの三角屋根の可愛らしいおうち。丁度虹がかかってまるでおとぎ話に出て来るおうちのようでした。

 

イギリスでは1840年以前に建てられた建物と歴史的に価値があると判断された建物は「リステッドビルディング(Listed builgind」といって保存対象になります。

リステッドビルディングの持ち主は、改築や増築をするにあたり地方自治体に許可を取らなければなりません。外の壁を塗り替える事も柱を1本取り除くことも無許可では出来なく、無許可で行った場合には元の状態に戻さなければならず、刑罰にも処されます。リステッドビルディングは不動産価値も上がりますが、維持をして行く事も大変なことです。

 

 

でもそこは古い物が大好きなイギリス人、根気よく時間を掛けて修繕し、

素敵な住宅へと作り上げて行きます。友人夫婦が購入したこの家もかなり老朽化していて、住める状態になるのにはかなり時間が掛かりそうですが、500年も存在して来たこの建物に敬意を示し、労りながら少しずつ改装をしていくそうです。

 

 

パン焼き用のオーブンが付いた暖炉。大きいのでかなり暖まりそうです。

 

 

庭、というよりは森と呼んだ方がふさわしいガーデン。3エーカー(約3600坪)の広さがあり、畑やグリーンハウスもあるので来春から野菜を育てるのが楽しみなのだそう。

 

 

まだ暖房もない家なので、住める状態になるまでにはかなり時間がかかりそうですが、友人の壮大な計画が少しずつ進んで行くのを見守るのがとても楽しみです。