先日の29日、東京都の西部にある町田市で開催された
「第39回武相ハーフマラソン」に出場しました。

武相マラソンは、ハーフマラソンながら、
町田市の丘陵地帯を走ることから、
うんざりするような坂道を、上ったり下ったり。

その厳しさは、平坦なフルマラソンにも匹敵するとか。
(ちょっとオーバーですが)

早いランナーに次から次へと追い抜かれ、ほとんど最後尾。
年齢もあり、参加したランナーより、早い時計では走れません。
でも自分自身は、その人たちに負けたとは思っていないんです。

制限時間ギリギリで走り抜くわたしのような鈍足ランナーが
勝負する相手は誰か。それは自分自身なんですね。

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人から、よく「あなたは負けず嫌い」と言われていましたが、
負けることで、人間は成長することから、
負けることが、決して嫌いでというわけではありません。

ある時、体操のシライのインタビュー番組をみて、
なるほど、と思うようになりました。

http://next.spotlight-media.jp/article/251275703790120724

この中でシライは言います、「勝つことが好き」と。
どうやら、私自身も「勝つことが好き」なようです。

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レースは完走することはもちろんのこと、
制限時間内に入れるかが、
自分自身に勝てるかどうかの分岐点。

とにかく「勝つ」と気持ちいいんです。

「ほとんど最後尾ランナー」のメリットは、
ゴールとなる陸上競技場(J2ゼルビア町田の本拠地)を、
ひとり悠然と、そして優雅に走れること。

観衆の応援と拍手が、喜びを増幅してくれます。



「なぜこんなに苦しいマラソンを走るのですか?」
と、よく聞かれます。(ドMなの?とも)

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長い人生には、苦しい出来事がたくさんあります。
しかし生きている以上、厳しい状況に負けるわけにいきません。
なんとしてでも、この苦難を乗り越えなければならないのであります。

「負けるわけにいかない相手」は誰なのか。

それは自分自身なんですね。

折れそうな自分自身の心に負けてはいけません。

自分自身に勝つ!

乗り越えた先(勝ったあと)に、よりよい喜びが待っているものです。

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走っている時、そんなことをつらつら思うわけです。

面白いもので、走り終わってみると、
それまでの辛い思い出は消えてなくなり、
喜びと楽しさだけが残っているんですね。


「なぜ走るのか」

それは、
新たな喜びの世界を味わいたい、
そして味わってもらいたいから。


九州にて被災した人々をこれからも応援したいと思っています。


せいべい