順位 選手名 所属 得点
1 宮原知子 関西大 76.49
2 本郷理華 邦和スポーツランド 69.20
3 樋口新葉日本橋女学館 68.74
4 本田真凜 関西大中・高スケート部 67.52
5 三原舞依 神戸ポートアイランドクラブ 65.91
6 坂本花織 神戸FSC 63.36
7 松田悠良 中京大中京高 61.63
8 浅田真央 中京大 60.32
9 鈴木沙弥 邦和SC 60.06
10 大庭雅 中京大 59.19
11 滝野莉子 大阪スケート倶楽部 59.13
12 村上佳菜子中京大 58.52
13 細田采花 関西大 56.88
14 磯邉ひな乃 中京大 55.10
15 中塩美悠 広島スケートクラブ 54.99
16 新田谷凜中京大 54.31
17 白岩優奈関西大KFSC 54.30
18 廣谷帆香 八工大一高 53.50
19 永井優香駒場学園高 53.23
20 松嶋那奈 早稲田大 51.97
21 今井遥新潟県連 51.29
22 笠掛梨乃 ポラリス中部FSC 51.22
23 木原万莉子 同志社大 50.44
24 小林聖依 秀明英光高 49.14


茶番が終わった。
相変わらずターンと区別がつかないジャンプ。
スピードは多少出るようになったものの、見劣りする。
6分間も悪目立ちしていた。
本郷選手のダイナミックな演技の後では見劣りがし、気の毒なくらいだったが、銀河点。
ご本人も満足しているようだったので、それでいいのだろう。

せいぜい、頑張ってください。

そして、謎なのがスタオベ。
テレビカメラの向かいの方だけスタオベ。
反対側はスタオベは少ない。
不思議なことである。

もう1つ不思議なこと。
永井選手が登場したとき、大歓声だった。
会場の音を拾って、音量を上げて流してたのをうっかり切るのを忘れたのではなかろうか?

謎がたくさんあるのが全日本だ。



本郷選手は素晴らしかった。
3T+3Tで出る得点とは思わないが。
振り付けが素晴らしい。彼女の荒さをダイナミックに見せて、会場を引き込んだ。
派手な音楽にも助けられていた。

樋口選手、本田選手、三原選手、坂本選手に共通して言えることは、
全員、ジャンプもそこそこ、スピードもそこそこ、音感は微妙。
ジャンプ以外のテクニックをみがかなければならないが、克服できるかどうか分からない大きな欠点がある。
それは、魅せる力が決定的に足りないということ。
クロス多用で、単調に見えるだけではなく、
演技を見ている最中に、「飽きて」しまう。

繋ぎやスピンやステップに労力をかけるかでも違ってはくる。
指の先までに気を配れるようになれば、もっと違ってくる。
しかし、今現在は決定的に何かが足りない。

連盟としては、ロシア方式を目指しているのだろう。
ある程度、技術点の採れる選手を多数育成し、成長期を逃れた、その時に調子の良い選手を推せばいいだけ、と。

推すための対価は無論、浅田選手から搾取したものだ。
最も大きな対価は浅田選手自身だ。

長期的に選手を育てることは考えていない。
自分達の利益と面子を考え、スケートを終わらせていく。
愚かなことだ。


得点は彼女達が出たが、彼女達より素晴らしいジャンプを跳ぶ選手はたくさんいた。
得点を出すためには、コーチを変えることが手っ取り早いだろう。


得点はそこまででなかったが、多くの選手が良い演技をした。
特に印象に残ったのは滝野莉子選手。3F+3Tと3Lzを入れた申し分ない内容。スピンもスピードも良い。
最後のステップの後半少し息切れしたが、素晴らしかった。リズム感、スタイルも申し分なし。今後が楽しみな選手の一人である。


大庭雅選手も良かった。
3S+3T、3Lo、2Aをクリーンに決め、高さも幅もある。
半分ほどスタオベ。ジャンプは全部、高さも幅もある。
ただし、ステップが安藤風味過ぎ。
これは、安藤振り付けと言えるのか?モロゾフ振り付けでは?
振り付けは自分の過去の栄光をなぞらせることではなく、新たな魅力を引き出すことではなかろうか。


浅田選手は3Aがバンク。
3Aを跳ばなければ、得点は出ない。
跳んでも認定されない。
だから、パンクしても、しなくても同じことだ。
本人もそれが分かっていての挑戦だったことだろう。

6分間の時から下半身全体をかばっていた。
昨シーズン、左足をかばっていたことには気づいていたが、今日は一層の違和感を感じる。
ループもやっと跳んでいる様子だった。

しかし、それでも、彼女は一人別格。
滑らかな滑り、美しいポジション。
プログラムで「表現出来ていた」のは彼女だけ。
3Aが決まらなくても、彼女の演技の素晴らしさは損なわれない。
多くの人がスタオベで彼女の演技を称えた。