予想はしていたが…、
予想通りの結果ではあったが…、
やるせない。

ここまでする?
辱しめることがそんなに楽しい?

あなた方が潤っているのは、
会場がこんなに満員なのは、
誰のお陰ですが?

誰がスケート人気を作ったのですか?
誰がスケート人気を支えてるのですか?
今日、一番素晴らしい演技をしたのは誰ですか?

「浅田真央は終わった」
国民にそう思わせたいのはわかります。

確かに転倒は2回ありました。
しかし、一人、異次元の演技をしていたのは浅田真央です。

学芸会の発表会に一人だけエトワールがいました。
一生懸命、お遊戯をしている子供達の中に、
一人だけ芸術家がいました。


美しい滑り、美しいポジション。
演技の中に溶け込んだ美しく軽やかなジャンプ。
スピンもステップもジャンプも、若手には真似できないテクニックと完成度。
最高年齢にして最高難度。

なぜ、あのような得点になったのか理解出来ません。
そして、誰も疑問を口に出さないのはなぜでしょう?


気迫のステップは燃え盛る炎、そのものでした。
それは、焼き尽くす灼熱の炎ではなく、
静かに美しく燃える清らかな炎でした。


今夜のフリーも、彼女の伝説の1つとなることでしょう。
それほどに、心が動かされました。



終わった瞬間、私は涙が溢れました。


浅田選手は涙を堪えながら、花を懸命に拾ってました。
キスクラで何度も「ありがとうございました」と言いました。