暗譜の効能。 | 混声合唱団piacere(ピアチェーレ)

暗譜の効能。

早いものでもう一週間経ってしまいましたが、先週の日曜日は巣鴨で集中練習がありました。


通常であれば月に一度、土曜日の午後に集まって練習することが多い当団ですが、先般のpiacere便りにも書いたように、節電の影響で指揮者 が土日出勤となってしまったこの夏、指揮者が有給休暇を取れたときにガッツリ練習しようという魂胆です。


私たちの母体であるハイマート合唱団 第50回定期演奏会OB・OG合同ステージ からも2人見学にいらしていただいて華やいだ雰囲気。


朝の10時から始まった練習はまずは柔軟から。


当団ボイストレーナー、坂下忠弘 さん仕込みの体操を、副団長のO氏が指導します。


合唱は当たり前のことですが声の積み重ねであり、また声が拠るところは体そのものです。


体が温まっていないと声は出ないし、声が出ないと音楽に応えることはできません。


歌の基本は体。そのことを改めて感じました。


指揮者が登壇した後はすべての曲を満遍なく。


新たに弱点が見えたところ、あるいは確信をもって歌えるようになったところ。


特に今回はところどころ暗譜にチャレンジしてみたので、いつもにも増して音楽の全体像が見えたように感じました。


楽譜を落とすと、歌詞を思い出すのにCPUが割かれる気がして、個人的にはあまりメリットを感じていなかったのですが、体にある程度音楽が入った段階であれば、音楽への理解が数段進みますね。


というか、歌詞に拘泥しなくてもいいくらい練習しておけ、というのが本質なのでしょうが。


今月末にはいよいよ当団ボイストレーナー(というよりもはやスーパーバイザー?)の飯田みち代 さんを迎えての合宿がありますが、数々の有益なアドバイスを受け止める土台ができたのではないかと、少し期待が膨らみました。


(文責:中村 太郎)