身体と音楽。
ちょっと(かなり?)間が開いてしまいましたが、先月の終わりに1泊2日の合宿を強行してまいりました。
今回はボイストレーナーの飯田みち代
先輩、またピアニストの横山智昭
さんがいらっしゃるので、団員達もいつもにも増して気合十分。今のメンバーの殆ど全員が三浦海岸に集結しました。
指揮者 や団長 の呼び掛けもあって、今回はできるだけ暗譜で歌えるように事前に準備をして合宿に臨みましたが、今回改めて感じたのは、音楽はまず身体なのだということ。
例えばこんなことがありました。
「母音のイメージを体を使って表現してください」とみち代さん。
まずは声を出さずに、各自が各々の全身を使って、「ア」や「エ」、「イ」「オ」「ウ」という"音"を表します。
その様はさながらダンスかパントマイムか。
そして実際に歌詞を付けて歌いながら、「振り」を付けてみます。
すると自分達でもびっくりするほどの圧倒的な「声」が。
声の大きさだけではなく、強さだけでもなく、「伝えようとする意志のある声」がそこにはありました。
みち代さんは「結局、みなさん、歌う前に頭も体も準備ができてなかったということなのよね」とおっしゃる。
体が音につながること。体を通して音を表わすこと。
指揮の振り方一つで団員の集中力が高まったり、背筋を伸ばして肩の力を抜くだけでピアノの音が変わったり、指を鳴らしながら歌うだけでノリがスウィンギーになったり。
音楽というものの本質を垣間見た気がしました。
みち代さんや横山さんのアドバイスもあり、各々の楽曲に対するイメージのコンセンサスも飛躍的に得られたので、11月の演奏会 に向け、いい弾みがつきました。
改めて感謝です。
・横山さんの指導。何の指導かは演奏会でのお楽しみ。
・恍惚というのはこういう表情のことを謂うのでしょう。二日目の朝の柔軟体操の一場面。
・みち代さんが最近凝ってらっしゃる合気道のエッセンスを味わいました。「気」が声に乗る感じがいい!
(文責:中村太郎)