患者 ふくらはぎもそうなんですが、足の裏とか指がつります。
私 ふくらはぎのこむら返りは夜中が多いですが、足裏とか指は昼間に多くありませんか。
患者 そうです、ちょっとした動きでつってしまいます。
私 よく使う筋肉ほどつります。歩く時には必ず足の裏が地面に接するので疲れがたまりやすいところです。
患者 それなら手の方が使っていますが。
私 足には全体重がかかるので、手に比べるとかなりの運動量になります。また冷えやすい部分でもあるのでさらにつりやすくなります。
患者 若いころはならなかったんですがね。
私 こむら返りについて説明します。
そもそも力を入れるということは筋肉が縮むということです。
こむら返りは筋肉が縮み過ぎた状態です。
筋肉が伸びたり縮んだりするときに、カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウムといったミネラルが信号として使われます。
このミネラルの信号を感じるセンサーが昼間は過敏なので、ちょっとした信号で過剰に反応して筋肉が縮み過ぎてしまいます。
夜は逆にセンサーがにぶいので、なかなか反応しませんが、反応したときは過剰に反応してこむら返りを起こしてしまいます。
このほかにも水分が不足して血液が粘っこくなって血の巡りが悪くなると酸素も届きづらくなるので、こむら返りが起こりやすくなります。そして、何といっても普段から運動不足が続くと、筋肉と神経の連携がうまく取れなくなってセンサーの誤動作を起こしてしまいます。
若い人は逆に過度の運動の結果、筋肉が疲れて誤動作を起こすようです。
患者 私の場合は間違いなく運動不足のようです。