黒酢ブルーベリーは「モスクワの味」 | ムル☆まり同盟

黒酢ブルーベリーは「モスクワの味」

 帰国直後に実家で口にして以来、黒酢ブルーベリーのファンになった。身体にいいと話題の黒酢とブルーベリーの両方が入っているなんて、日本にはなんて便利な飲み物があるんだろうっと感激、しかも飲み口はすっきりさわやか、飽きない味だ。その後、新聞広告やテレビの特集番組などで、今話題の健康食品のひとつであることを知る。さすが日本!夫はと言えば、見るもの聞くものすべてに「さすが日本」を連発している私に、いささか冷やかな視線を送っていた。

 ところが・・・。

 ある休日、家でゴロゴロしている夫に試しに飲ませてみると、「何だ、モルスじゃんっ!これなら好き!!」。モルスとは、ロシアで一般的なベリー「クリュークバ(ツルコケモモ)」のジュースだ。そうか、ブルーベリーに黒酢を混ぜるとクリュークバの味になるのか・・・。

 ロシアでは、クリュークバだけではなくブルーベリーや野いちごなど様々なベリーを使ったジュースも、同じく「モルス」という名前で市販されている。http://www.nyam-nyam.ru/catalog/1892.html 普通のジュースとして飲むこともあるが、ロシア人はこれを食事時に飲む。たいていのレストランでは、水やアルコール飲料と同様に食事と一緒に飲む飲み物としてモルスをメニューに載せているし、少し気の利いたレストランになると自家製モルスがあり、これがまたまろやかな飲み口、既製品とは一味違ってなかなかよい。

 帰国後最初に「日本のよさ」を実感させてくれた飲み物だったはずの黒酢ブルーベリー、今ではモスクワの生活を思い出させる懐かしの飲み物となっている。