(続きを書くのが遅くなりましたが、続きでございます。)
そこはある、和食のお店だったそうです。
みかこ先生と彼は、夜10時過ぎ、おそい夜ご飯とお酒を楽しんでいました。
お酒が入って、すこし饒舌になっていた彼は、
いろんなことを語ってくれたそうです。
むかしからの夢があって、
仲のいい友達数人で力を合わせて、
小さくてもいいから、会社をたちあげること。
でも、いまは友達がつぎつぎに結婚していって、
家庭を持って、守りに入って、
その夢も、潰えそうになっていること。
でも、あらたにまた、自分は、思い描いている理想があって。
休日に、ぼーっと、ビジネスモデルを考えたりするのが好きで。
あたためている夢があるそうです。
そんなまじめな話からはじまり、
こないだ読んだ「バンビーノ」というマンガがとてもおもしろかったことや、
ショパンの隠れた名曲を最近発見し、
聴いてみて、ひどく感銘を受けたことや、
とにかくたくさんの、自分のことを、
みかこ先生に知って欲しかったらしく。
彼は、たくさん語ったそうです。
彼が、将来の夢を語るとき、
みかこ先生は、
その「夢」のなかには、自分が果たしているのか、
気になって仕方ありませんでした。
私と結婚する気はあるの、
と、何度も尋ねようとしたそうです。
のどもとまで、ことばが出掛かるのに、
なかなか言えずにヤキモキしていました。
・・・そう、思っていた矢先。
彼「結婚できたらね・・」
みかこ先生「え・・・っ」
むちゃくちゃ、驚いたそうです。
自分の内心を見透かしたようなその言葉。
ドキドキしたそうです。
心臓の音が早くなり、
ちょっと待って、これはプロポーズ!?
と、血流が逆流するような感覚。
こんな適当な和食屋で、しかもここってカウンターで、
そんなロマンチックな場所でもないし、
つーか台詞もいまいちだし、
もっとオシャレにプロポーズしろよ!!!
と、いろんなことを考えたそうです。
みかこ先生「・・・なんて?」
もう一度、はっきり言わせようと、
みかこ先生が尋ねると。
彼「結構混んできたねー」
・・・・え?
けっこんできたらね。
けっこうこんできたね。
・・・・・寿退社を夢見るあまりの、
ステキな聞き間違いだったそうです(涙)