ICLSとは…〔Immediate Cardiac Life Support〕
突然の心肺停止状態にある患者に対する最初の10分間のチーム蘇生を学ぶコース。
これからも病院と消防で協力し、
今回は島根医大から歯科口腔外科の先生方が受講生として参加され刺激になるコース開催となりました。
当院からは新人看護師や臨床工学技士、眼科医が受講されました✨
コース開始前
コースディレクターの加藤先生始め、看護師や隠岐消防のインストラクターで打ち合わせ♪
入念な打ち合わせの後受講生を迎え入れ
隠岐の島ICLSコースお馴染みの爆笑寸劇で幕を開ける
毎回本気で笑わせていただいてます(笑)
名演技 本当にお疲れ様です!
ありがとうございます✨
続いて 隠岐消防救急隊によるICLS模範演技✨✨
受講生もインストラクターも見入っていました。
さすが!
感動したところで各グループに分かれてBLSを学ぶ✨
BLSとは?
〔Basic Life Support〕
心肺停止状態にある人に対して行う救命処置
CPA〔心肺停止状態〕に陥ってしまった時、医師や医療機器が揃うまでの即時対応。
CPR〔胸骨圧迫・人工呼吸〕とAEDを使用して救命へのチャンスを維持するスキルを身につける。
慣れない受講生達にコツやポイントをわかり易く指導する
このBLSが救命への第一歩でとてもとても大切✨
心肺停止状態にある人に何もしなければ、急変してから電気ショックまでの時間が1分遅れるごとに救命率は7~10%下がり、10分を超えると救命率は非常に低くなる。
逆に電気ショックまでに質の高いCPRを行うと、何もしない場合に比べて救命率が約2~3倍上がると言われています。
心肺停止に対して『質の高いCPR』『迅速な除細動〔AED使用〕』を行えれば、助かるはずの命が助かるのです。
✨勇気✨があれば誰でもできるBLS
島の皆さんにも学んでほしいです。
休憩を挟んで各ブースに分かれ
気道管理・輸液・モニターetc…学ぶ
実際に体験してみることでその難しさがわかり
どんな風に介助すれば良いかイメージできたりする♪
指導が熱~~いです✨
受講生も必死!夢中になっていましたね^ ^
こちらは心電図の波形を学び、電気ショックの必要性や手技などを学ぶ
受講生達も電気ショックが必要な波形を覚えチームプレーの大切さも習得していました。
コースの終盤はいよいよシナリオに沿って実技です✨
受講生の皆さん、緊張しながらも精一杯
この1日で学んだ力を発揮していました
振り返り、反省点や学びを実感し次へと繋げていく受講生たち。。
終わる頃には一つの蘇生チームになっていました
修了式を終えた皆さん ホッとした表情でした
ICLSで習得した事を、それぞれの現場で活かして命を繋げられる一人となってほしいと心から思います。
教えることは最大の学び✨
今回のコースを通してまた一つ自身の中でも学びがありました。
感謝です✨
最後に加藤先生からおまけの講義もありました♪
DCLS〔歯科診療危機初期対応〕
JMECC〔内科救急〕
ありがとうございました。
一般の方向け おまけコーナー(๑•̀╰╯-)و.。.:*✧
どこでもできるBLS✨
もしも大切な家族に何かあったら…
もしも外出中に誰かが倒れていたら…
この『もしも…』が119☎︎になります。
この島で救急車が現場まで到着するまでにかかる時間は長くて30分、季節〔積雪の時期〕や場所〔山の中など〕によればそれ以上に時間を要する事があります。
その間、目の前の心肺停止状態にある人を救えるのはそこに居合わせた人です。
医療機器がない状況でできることは『BLS』。
BLSの流れ
① 異変を感じたら反応をみる
肩を叩きながら耳元で呼びかける…反応はあるか?
② 助けを呼ぶ
大きな声で人を集め
『あなた119番通報してください!』『あなたAEDを持って来てください!』
※誰も助けがない場合、AEDが近くにあるとわかっていれば取りに行く
わからなければ次へ
③ 気道を確保する
④ 呼吸をみる
呼吸の音が聞こえず、吐く息も感じられず、胸腹部の動きがない時は『呼吸なし!』と判断する
10秒みてもよくわからない時は『呼吸なし!』
⑤ 胸骨圧迫
圧迫部位に手のひらの付け根を置き、もう一方の手をその上に重ねる
1分間に100~120回の速さで30回連続して絶え間なく圧迫する
⑥ 人工呼吸
⑦ AED到着
電源を入れ、音声メッセージに従い操作する
誰にでも操作できるよう分かりやすいメッセージが流れます。安心して下さい^ ^
※ AEDが心電図の波形解析に入るまでCPRを中断しないこと。
必要な時に『離れてください』と音声が流れます
※ AEDがない時は救急隊が到着するまでひたすらに胸骨圧迫と人工呼吸を繰り返す。
以上、簡単ですがBLSの基本的な流れです✨
人の命を救えるのは救急隊や医師、看護師だけでなく、最初の一歩はその場に居合わせた人です。
BLS講習は隠岐消防から隊員達が各施設や学校などをまわって行っています。
講習を受けていなくても、『もしも…』に遭遇した時、何もしないより命を繋ぐ勇気を持ってやっていただきたいと思います。
意見を出し合い 支え合い、
島の命を繋げていきたいと思います✨
外来 T