☆過敏性の軽減☆ | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

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発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

発達に躓きあるお子さんって、
とっても過敏さがあります。

そして、
この過敏さが軽減したら、
ずっと楽に生きれるのにな~
って、親なら誰でも思います。

それは、当然。

でも、
この過敏さって

「ストレスがあると、強くなる!」ってことを
しっかりと理解しておいてくださいね。


つまりは、
「ストレスがないと、軽減される!」ってことなんです。


このストレスの軽減って、
慣れた環境であったり、
リラックスできる環境は、軽減するし。

前回も書きました、
「規則正しい生活」でも軽減されます。


それから、
「安心できる、信頼できる、自分を理解してくれる大人」の方が
そばにいてくれると軽減されます。


私って、これが苦手なんだ~ってことが
子どもが自分自身で、
ことばで表現できるようになってきたら、
それも軽減されるきっかけとなります。


人間って、面白いんだけど。

ただ、イメージで、漠然としていることには、
とても不安をもったり
恐怖感を抱いてしまうものです。


「漠然とした不安感」や
「漠然とした恐怖感」

これは、なかなか取り除くことが難しいのです。

でも、
その「漠然」としたものが、
「○○だ!」ってことばで明確になると

「あれ?なんだそんなことに不安をもっていたのね!」って
ストンと理解される。

そのとたんに、
「あ、これなら、前も経験したから大丈夫!」ってことになります。

「見えない恐怖」がこわいのであって、
その見えない恐怖が

ことばで明確になったら、

対策も打てる。

だから、
不安感や恐怖感が軽減される。


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ことばが伸びてくると
社会性も伸びてきます。

それは、
ことばで、
漠然としたものが
明確になるからなんです。


なので、
聴覚過敏性があったり、
嗅覚の過敏性があったり、
光が苦手なお子さんを育ててられるなら、


「うるさいところは、嫌なんだよね」とか
「アリオは、うるさい苦手だね。
 海の音は、気持ちいいね」

「納豆のにおいは、好き?嫌い?」とか
「これ、ママは、におわないけど、
 いいにおい?いやなにおい?」とかって

いろんな体験をことばにしてみて、
お子さん自身が、
イメージを明確にできるようにサポートしてあげてみてくださいね。

そうすると、
お子さんは、ママは、私を理解してくれている!って
うれしくなって、
またまた、いろんなことをことばで表現してくれるようになってきますよ。


まだ、ことばが遅れているお子さんにでも、
ぜひ、簡単なことばで言ってあげてください。

ことばが遅れているお子さんは、
ことばを理解することはできませんが、

ことばを波動とか、5感で感じとってくれます。


そして、
成長ととともに、
どんどん、軽減してくるから、
安心してくださいね。