自閉症のお子さんのことばの発達 | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

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発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

個人訓練を継続しているお子さんがいらっしゃいます。

フォイヤーシュタインをしたり、
ビジョントレーニングをしたり、
ブレインジムや感覚統合をしたりでの個人セッション。

先日まで、
とても自我が芽生えてきて、
お母さんもいろいろと手を焼いておられました。

そして、
今日は?

最近、歌を自分で作詞作曲してうたったり、
自分で新しいキャラクター名をつけてたり。

さらには、
自分で考えたことばや名前が、
お母さんやお父さんに受けたら、
何度も繰り返し言ったり!

このお子さんは、知的には、生活年齢近い知能があるお子さんなのですが、

自閉性は強く、
コミュニケーションが苦手。
要求を伝えたり、
指示に従うことはできても、
共感性が育ちにくい。

会話のことばも、テレビの台詞をそのまま言ったり、
イントネーションも一本調子。

オーム返しもときどきあるし、
自分の好きなことをしていたら、
他人のことばは聞こえない。

でも、
記憶力は良いので、
いろんな絵本の台詞や、DVDの台詞なんて、ぺらぺら話せる。

そんなお子さんでした。

ことばはたくさんあっても、
実際には、独り言状態だったのですよね、
今までは。


しかし、
ここ最近、一気にそこの壁を打ち破ってきたようです。


ことばは、他人に向けて話すものであること。
そのことばに、人は何らかのリアクションがあるということ。

笑ってくれるのが楽しいこと。
さらにいえば、
ことばは、いろいろと自分で変化させることができること。

などなど。

今までは、
理解をせずに、ただ、覚えたものを発する状態だったのですが。


ここにきて、
「理解」にすすできたようです。


とっても嬉しそうな顔が、本当にかわいいんですよね♪

合わせて、遊びも、
やりとり遊びが上手になってきたのも
最近の変化なんですよね^^