お母さん、「書いて、書いて!」 | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

土曜日に、名古屋までいって、
「ソーシャルストーリーズ」の講座を受講してきました。

今、クリニックに勤務するようになって、
会話もできるし、文も理解できる。
でも、こだわりがある自閉症のお子さんも指導をしています。

その方たちの指導には、
やはりソーシャルストーリーが必要だな。。。
でも本を読んでもわからない。

そんなときに、
「自閉症スペクトラム学会」のシンポジウムに参加して、
実例を聞かせていただいて、
感動!!!!してしまいました。

ぜひ、しっかり学びたい。

ストーリークラブに参加したい!

そのためには、
講座を受講が必須条件!!!

11月の大阪日程が無理だったので、
名古屋まで行ってきました☆

受講しての感想。

ストーリーを作るためには、
もっと、もっと、しっかりと、
目の前のお子さんの世界を理解する必要がある。

それを痛感しました。


そして、日曜日には、5名のお子さんの相談を
名古屋と三重県でさせていただきました。


そしたら、タイムリーに、
まさに、ストーリーが必要なタイプのお子さんがいらっしゃいました。

ストーリーはつくらなかったのですが、
いろいろと、
「トランポリンがしたい!ブランコがしたい!」って主張されて
「今日は、違うよ」と言っても、
「嫌だ、嫌だ!」といわれるので。

文字で、「今日は、言語訓練の日で、明日が、感覚統合の日だよ」~って
書いたら。

それまで、なんどもしつこく、要求していたのに。
「ピタ!」って終わりました☆

それ以外にも
うまく言えないことばがあります!ってことだったんだけど。

文字に書いて。練習したら、
すぐに上手に。

お母さんも、喜ばれてましたが、
何より、ご本人がうれしかったようで、
何度も帰るまで繰り返して、言ってましたよ☆

もともと、
そのお子さんは、しばしば、お母さんに
「書いて、書いて」と要求されることが多かったようです。
お子さんは、いろいろとわかってられたんですね。


聞くことが苦手な自閉症のお子さん。
会話ができていても、
その内容までしっかり、理解したり、記憶するのが
苦手なんです。

そして、「指示」されたり、「命令」されたり、
「否定」されるのが大嫌い。

でも、ちょっと文字に書くだけで、
何度も繰り返し、同じことを言わなくても、
ストンと理解しやすかったりします。

ぜひ、
ことばを自由に話しているようなお子さんであっても、
「視覚支援」をして差し上げてくださいね。

自閉症のお子さんに視覚支援をするということは、
今までより、もっと、親切にするってことなんですよね。



ソーシャルストーリー・ブック 入門・文例集【改訂版】/クリエイツかもがわ
¥2,160
Amazon.co.jp
お母さんと先生が書くソーシャルストーリー―新しい判定基準とガイドライン/クリエイツかもがわ
¥2,160
Amazon.co.jp