言葉を育てるためにすべきこと | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

ことばは、情報伝達のためだけにあるのではない

ことばはコミュニケーションのためにある

そして
人を傷つけたり
揚げ足取ったり
批判するためのものではない

絵本を読み聞かせるのは
言葉の発達にいいというと
親は、毎日、必死で読み聞かせる

親の目標は
「読み聞かせ、読み終える」ことになる

そうなると
実は目の前の子供の反応に
注意がいかなくなる

だから
子供はおもちろくなくなって
どこかに行ってしまう

絵本嫌いの子供になるのは
絵本を読む大人に付き合わないとなわないから

絵本はツール

何のための?

それは
子供とコミュニケーションするための
ツールなの

だから

上手に読むこと
最後まで読むことが目的ではなく

一緒に
絵本とともに過ごす時間を楽しむことが目的なの

この前も
上手に本を読んであげるご両親がいた

本当に上手だし子供も絵本の時間は大好き

でもね
子供が、絵を指差して
一生懸命お話ししてるのに

「そうだね!」ってあっさりと
次のページをめくってしまう

せっかく
子供が、何か話したい!
伝えたい!って言ってるのに

そのチャンスを
本を終わりまで読むこと!がもくてきだから
せっかくのチャンスを通り過ぎてしまう

「赤い丸!」とお父さんが読む
子供「赤いある」
「そうだね〜」ってページを捲るのではなく

子供「赤いある!」
大人「赤い丸だね〜」
子供「うん!丸!」
大人「丸いね〜、赤いね〜、大きいね〜」って
丸をなぞる、、、、、

そして
子供が、ページをめくろうとしたら
次をめくってあげたらいい

何が大切か?

子供が興味を向けたときに
子供の視線まで
大人が降りていくこと

そして
言葉がおそいこどもは「自発コミュニケーション力」が弱いから

ちゃんと
「自分から行動を起こす、自分から声を出す、自分から何かする」
その時間を、ゆったりと守ってあげることが大切

お話の「間」

これが大切だし
言葉が遅れている子供たちに
作ってあげてほしい時間

あまりに早いテンポの言葉がけ
質問攻めは

言葉の洪水で溺れてしまう状態です

もっともっと
私の子供は何が好きなの?
何に注目するの?
何がしたいの?
何が楽しいの?

大人に子供を合わせるのではなく

子供の目線に大人が降りていって
まずは
一緒のことをして
やりとりを楽しむことが大切