小説ではわからない世界 | 言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

言語聴覚士が教える、幸せな赤ちゃんやこどもが育つ発達のヒント

発達支援を学ぶことで、赤ちゃんとこどもたちが、幸せになる支援方法を知ることができます。
言語聴覚士として、25年以上臨床を続けてきた経験を、皆様にお伝えしています。

言語聴覚士になりたての頃

尊敬する
先輩から

STは、たくさん、小説を読みなさい!と言われました。


その理由は、
対人援助職は、
たくさんの色んな人生の方に出会うからと。


そして、
小説はよく読んでましたが、
最近、ブログでも、
なかなか、いろんな人の価値観に触れられることが
とても面白いときがあります。


まったく
家庭環境も、
学校生活も
職場環境も

何もかも違う人が
医療職になって

何を感じ
何を思って
なんのために仕事をしてるのか?

 その選択肢に    

いろんな記事を読みながら

「好きだから」が
かけてる感覚がぬぐえないんですよね。


生きづらい人生を生きてきた
たくさん、
嫌なおもいもする

気分の浮き沈みは激しい

そして、
自己の正当化


インスタグラムなどで、 
インフルエンサーという
レベルになれば、
共感してくれる
方たちも多いのだな、と
今まで、なかなか
じっくり、知ることができなかった
人たちの人生や
価値観を知る機会となってます。


特に
日本の教育。

集団指導で、
みんなで同じ学習を
同じテンポでするという

小学生、中学生時代の体験が
大人になってからの
生き方に影響するのでは?というのが

最近の印象

つまり、
子供時代から、みんなに合わせていくことが精一杯

そして、勉強では、
わかってみたいな、
わからなかったみたいな
なんとなく
ぼやっとした学習を繰り返す


とうてい、
自力で正解に行き着かない
課題を、なんとなくこなしていく


偏差値偏重教育は
否が応でも、
人を成績で、順に並べる

 そんな状況で、
好きなことはあったのだろうか?
好きなことを選択していたのだろうか?と

医療職を選択した
動機とかも聞きたくなる


昔、児童相談所の
一時保護所にいた時に、
夜の寝かせつけで
非行少女といわれる子どもたちの
さまざまな生活

感じることや
嫌な経験を聞いてました

 想像を絶する世界があり
のんびりと、好きなことに
安心して没頭する生活はない


好きなことを、
自分でみつけられて、
好きなことに没頭する
時間を保障されて
大人になった人は
少なくとも自分の好きの感覚を知っている
  でも、
そもそも、感情を押し殺して
生きてきた子ども時代だとしたら。


好きよりも逃避することが
選択になる

 ゲームをしてると、
嫌な考えから逃れられる

外で遊びたいわけではないけれど
家から逃げたいから
外にいる


二者択一の場面でも、
好きなのを選択するというよりも。


嫌なものを避けるという選択。


それが、
職業選択になると、

人の世話が好きでもないのに、
人の世話をする仕事につく


それは、さらに、嫌な仕事をさけるため
   

自分は機能不全な家庭で
育って来た!と思って生きてきましたが

母親も父親も
児童相談所で出会う家族とは まったく違い、
夫婦喧嘩はあっても、

それなりに、 
コミュニケーションもあり、
父親は、好きなことに没頭してた人


そして、私は、
何もわかってなかったのと、
なせか、貧しい家なのに
オルガンがあったという家庭

オルガンには
母が習いたかったピアノへの憧れがあったようで
 私がオルガンを習いたい!といえば
習わしてくれ  
やめたくない!といえば、

ピアノまで、習わせてくれた。


ただの貧乏な、家庭ならば、 音楽なんて縁がないはずなのに。


毎日の生活に
音楽がありました。


あらためて
こんな年になってから、 それなりに 文化的な、生活送らせてもらったから。


今、好きや心地よいを
選択できる生き方ができている、と感謝してるんですよね。

それに比べて 我が子への申し訳無さは、

習い事をさせてあげられなかったこと。