<臨時列車> 天国まで届け
3年目の3月11日
てっぺんまで届く
きらきら光る 輝きに縁取られた
巨大なクリスマスツリーにも似た
抱えきれないほどの、みんなの祈る思いが
こもった
金色のふかふか絨毯を往く魂たち
私に視えた一部の映像。
一つは、
遺族としての悲しみを黙祷と共に今尚癒えぬ痛みを
苦渋に満ちた様子を見せる父や母の姿を
やや上空に浮かび
やはりしょんぼりとした様子で 萎れた光を放ち父を見つめる息子 母を見やる娘
一方、
厳かに感じるほど安らかにと ただ気持ちを伝えるため
海岸でそっと瞳を閉じた女性の近くには
静かに温かな光の輪に佇む、ご両親が優しい面差しで女性を見守っている
これは、
送る側と受け取る側は、どんな時も同化していると言うこと
失った痛みを忘れることは簡単ではないけれど
凍てついた心を許してあげて下さい
そしてその思いは、天国に涼やかな笑顔と心地良い穏やかな風を届けることと
思います