上海は今年の万博開催に向けて


インフラの整備が急ピッチで進んでいます。




一番の象徴は地下鉄かもしれません。


年末に新線が相次いで開業し、


とうとう総延長が東京を抜いてアジア一になりました。


今年中にはロンドンも抜き去って


世界一の地下鉄都市に上り詰めます。




すごいね。




ただ、世界一になるのは営業距離であって、


そのほか様々な面では まだまだ。




僕は公共交通カード(Suica的な)を使うので


券売窓口にはあまり行きませんが、


係員の態度の悪さは改まりません。


愛想がないのは大陸中国では当たり前としても、


切符や釣銭を投げて渡すのには閉口してしまいます。




ICカードの自動チャージ機も 大概 「暫停服務」。


つまり Out of serviceです。




利用者のマナーも悪い。


多少「並んで乗る」意識は浸透してきたようですが、


「人民公園」や「陸家嘴」など 利用者の多い駅では


乗降はむちゃくちゃです。


そりゃもう むちゃくちゃ。




中国人なんだから仕方ない




と、放置するべきではないと考えています。






かつての日本人も 欧米諸国に比べると


公共マナーは決してよくありませんでした。


礼儀正しい国民性にもかかわらずです。




当時の日本人に公共心が無かった訳ではありません。




マナーとはすなわち「ルール」ですから


習得し実践するものです。


日本人は欧米先進国から徹底的に批判されたことで、


恥じ入り 学び 世界標準のマナーを身に着けてきました。




現代化イコール欧米化というのは


心情的に反発も無くはないですが、趨勢であることは間違いない。


ならば 最低限の標準的なマナーを導入しなければ


人や物が軽々と国境を越えていく現代においては


スムースに事が運びません。






だから、


先に世界標準化した僕らは






中国人のマナーは悪い!






と、声を大にして言い続けなければなりません。


それでも変わらなければ、中国はその程度の国だということでしょう。






名実ともに世界一の都市になるかどうかは


上海市民の行動にかかっています。