アメリカンフットボールは大好きなのですが、
正直なところアメリカには興味がないのです。
(改めて ニューオーリンズ市民の皆さん
セインツ優勝おめでとうございます!)
就中、アメリカのゴハンに興味がない…。
ハンバーガーもステーキも
大味なんでしょ?
だいたいトマトケチャップ味なんでしょ?
どっさり肉食って コーラ飲んで…。
嫌いじゃないけど 別に海を渡ってまで
食べに行くような感じでもないですし。
ニューヨークなどは世界中の美味しいものが
集まっているようですが、…高いでしょ。
だから 行かない。
でもトマトケチャップは褒めていいと思います。
今やケチャップ=トマトケチャップですが、
そもそもケチャップとは
野菜や魚を使ったソース全般のことで、
そのルーツはアジアにあると言われています。
語源も中国福建語の「鮭汁(けーちゃっぷ)」だそうで。
ヨーロッパへ渡り ソースとしてバリエーションを増やし、
新大陸アメリカで トマト原料のケチャップが開花したというわけです。
これが太平洋を越えてアジアにやってきた
ということは ケチャップはぐるりと地球を一周するうちに
魚からトマトへ華麗な変身を遂げたことになります。
アメリカ えらい。
まぁ これくらいは褒めておかなければ。
アメリカは移民の国ですから
「アメリカ料理」なんてものは そもそも無く、
各民族料理がアメリカで独自に進化したものなのでしょう。
寿司がカリフォルニアロールになったように。
歴史は浅いものの、
これはこれで 立派な食文化です。
テキサスはもともとメキシコだったところです。
合衆国成立後もアメリカ南部には
多くのメキシコ系移民が流入し
その食文化を育ててきました。
それが TEX-MEX料理なのだそうです。
前置きが長くなりましたが、
僕が TEX-MEXという言葉を知ったのが
福岡市東区の 『チリジョー』というお店です。
いわゆるメキシコ料理とは少し趣を異にする
メニューの数々が揃っています。
これがなかなか美味い。
ケサディラスは フレッシュチーズを
柔らかいトルティーヤで挟んで焼いた料理。
見た目と風味に彩りを添えています。
ハラペーニョソースをかけると
チーズのまろやかさに 辛さのアクセントが加わって
さらに美味しくなります。
これは ブリトス。
粗く挽いた牛肉とチーズ 野菜を
トルティーヤで包んだもの。
肉はミンチでなく 裂き肉なのでジューシーです。
具もさることながら、
トルティーヤの美味さが◎でした。
付け合せのメキシカンライスも淡い味付けで
メイン料理を引き立たせる役目を見事に演じています。
スペアリブは この店の看板料理です。
甘めのバーベキューソースが
骨付きの豚のあばら肉にバッチリマッチしています。
ラムコークなどの コーラ系のお酒とよく合うと思います。
タコスは写真を撮るのを忘れてしまいましたが、
パリッとしたコーンのトルティーヤに
タコスミートやツナや野菜などがたっぷり挟まれて
バリバリいけます。
これはビールがベストマッチでしょうか。
持ち帰りもできるそうです。
いやぁ 美味かった。
TEX-MEXか。アメリカメシも悪くないですね。
でもこの店があるなら
やはり わざわざアメリカまで行かなくてもいいかもしれません。
チリ・ジョー
福岡市東区奈多1-11-10 東海マンション1F
092-608-2828
営業時間 12:00-22:00
定休日 木曜日(木曜が祝日の場合は翌日が休み)
和白から海ノ中道・志賀島方面へ。
奈多の「牧のうどん」の向かいです。